たくさんの考え方――「正しさ」と言い換えてもいいですが――を受け入れるということは、それだけ自分の人生が広がるということです。結果的に、2倍にも、3倍にもなるでしょう。「受け入れる脳」を持つことは、ヨーロッパ的な利己的な
正義や、日本に蔓延する空気的正義に対しての、対抗手段にもなります。自分が「正しい」と信じ込まされてきてしまったことに対し、他人の「正しさ」を受け入れることは、盲信してきた「誤った正しさ」を正すきっかけになります。(『
武田教授の眠れない講義 「正しい」とは何か?』
武田邦彦)