ところが、アジア太平洋戦争という大消耗戦において、国家財政はさらに逼迫(ひっぱく)する。政府はこの苦境を乗り切るために、郵貯簡保に加えて、次なる預金部への強制預入制度の導入に踏み切る。それが「厚生年金」である。(『「お金」崩壊青木秀和