これは、友情、連帯の物語でもある。無意識の奥深くを覗き込むと、自分と他人を隔てる境界線は実は曖昧なものであるとわかる。私たちが自ら判断や決断を下したと思っていても、そこには必ず周囲の人たちからの影響があり、また、自分の判断や決断はまた(ママ)周囲に周囲に影響を及ぼすのだ。私たちは他人がいてはじめて自分になれる。互いが互いを人間にしていると言ってもいい。(『人生の科学 「無意識」があなたの一生を決める』デイヴィッド・ブルックス:夏目大訳)