性差についても見ておくことにしましょう。
自閉症は、男の子に多く見られます。その比率は男児4に対して女児1の割合で出現していると一般的にいわれています。カナーが自閉症の報告をしてから10年後にカナー自身によって、この比率が確立されました。男児の場合は軽度の自閉症児が多くいます。反対に女児の場合、ほとどが重度です。数は男児よりも多くありませんが重い症状を患います。しかし重度の自閉症の男の子の人数を見てみると、実は女の子の比率とほぼ同じになります。(『
自閉症の子どもたち 心は本当に閉ざされているのか』
酒木保)