私は「大根役者のように振る舞え」といっています。
大根役者の演技は、ちょっと大げさです。しかしメッセージは明確です。一方名優と呼ばれる人の演技は、抑えた表現をします。そのほうが自然に見えますし、表現があいまいな分、観客は自分のことと重ね合わせて感情移入できるのです。
ところがカウンセリングでは(とくにその最初の部分では)、名優より大根役者の演技のほうが、有効なのです。だからカウンセラーもはじめは、少々大げさな「大根役者的演技」から技術を磨いてください。
(『目からウロコのカウンセリング革命 メッセージコントロールという発想』下園壮太)