Bさんは地面に倒れて動かなくなった。その肩を城田氏は長靴で蹴る。さらに血のついたハンマーを持ったまま自宅にあがり、台所にいた妻を襲う。止めに入った長男も襲う。血まみれになり瀕死の3人を残して社用車で逃走する。まもなくパトカーに停車させられて職務質問され、車内から血のついたハンマーが見つかり、緊急逮捕される。
「会社のノルマから解放された一種の解放感があります」
 逮捕直後、城田氏は警察官にそう供述している。
(『大東建託の内幕 “アパート経営商法”の闇を追う』三宅勝久)