ホークは両手で交互にボールを打ちはじめた。リズムはまったく崩れなかった。私は手を止めて、見ていた。これがホークの本質だ。彼のするほかのすべてと同様に、まったく努力していないように見える。別のことでも考えているかのように。しかし、その完璧に集中したエネルギーはバッグを破裂させてしまいそうだ。(『昔日ロバート・B・パーカー:加賀山卓朗訳)