つまり、谷垣(禎一)は「侵略戦争」「侵略者」をどこが戦場となったかで決めている。これは経緯がわからないジャーナリストが犯しやすい誤りであって、国際法について谷垣がまったく無知であることを暴露している。侵略とは戦場がどこかで決定されるのではなく、どちらが計画(作戦計画)をもって先制攻撃をしたかによるのである。この場合、挑発行為(テロや港湾封鎖など)があれば先制攻撃をやっても侵略にならないが、経済封鎖や政治工作はは武力を伴わないので挑発行為に該当しない。(『東京裁判の謎を解く 極東国際軍事裁判の基礎知識』別宮暖朗、兵頭二十八)
東京裁判