言動力
魂を揺さぶる言葉の動力(キーワード検索推奨)
わたしはこれからの日本に大して希望をつなぐことができない。このまま行つたら「日本」はなくなつてしまふのではないかといふ感を日ましに深くする。日本はなくなつて、その代はりに、無機的な、からつぽな、ニュートラルな、中間色の、富裕な、抜目がない、或る経済的大国が極東の一角に残るのであらう。それでもいいと思つてゐる人たちと、私は口をきく気にもなれなくなつてゐるのである。(サンケイ新聞夕刊、昭和45年7月7日)『
決定版 三島由紀夫全集 36
』
三島由紀夫
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