「子供たちは、その船の到着を心から待ちわびていました。まるで、自分たちを救い出すために、お伽の国からやってきた魔法の船のように思えたのです。子供たちは、陽明丸を見て歓声を上げ、はしゃぎ回りました」(『陽明丸と800人の子供たち 日露米をつなぐ奇跡の救出作戦』北室南苑〈きたむろ・なんえん〉)