ところで皆さんは「日本一の大河」といわれると、どの川を思い浮かべるだろうか。おそらく学校では、長さでは信濃川、大きさ(流域面積)では利根川と習ったはずだ。ところが、これはあまり正確とはいえない。本当は石狩川なのである。
その昔石狩川は、イシカリベツ(「非常に屈曲する川」の意味)の名のとおり、原始の姿そのままに蛇行を繰り返し、大きな石狩平野をわがもの顔で悠々と流ていた。ところがその貫禄が災いして、たび重なる氾濫をまねき、人々を苦しめてきた。
そこで、洪水をできるだけ早く海に流そうと、曲がりくねった川道をまっすぐにする改修工事が、約70年にわたって続けられた。そのため、石狩川は100キロ以上も短くされ、かつての70パーセントの長さになってしまったのである。
(『日本の分水嶺』堀公俊)
その昔石狩川は、イシカリベツ(「非常に屈曲する川」の意味)の名のとおり、原始の姿そのままに蛇行を繰り返し、大きな石狩平野をわがもの顔で悠々と流ていた。ところがその貫禄が災いして、たび重なる氾濫をまねき、人々を苦しめてきた。
そこで、洪水をできるだけ早く海に流そうと、曲がりくねった川道をまっすぐにする改修工事が、約70年にわたって続けられた。そのため、石狩川は100キロ以上も短くされ、かつての70パーセントの長さになってしまったのである。
(『日本の分水嶺』堀公俊)
黄河は長さ5464km、世界で7番目に長い川です。驚くべきは長さよりもその流域面積の大きさで、98万平方kmと、日本の面積の約2.6倍にもなります。(中略)
一方の揚子江は、長さ6380kmと世界で3番目に長い川です。流域面積は黄河を上回る117万5000平方kmで、これは中国全土のじつに5分の1に相当します。
(『川はどうしてできるのか 地形のミステリーツアーにようこそ』藤岡換太郎)
一方の揚子江は、長さ6380kmと世界で3番目に長い川です。流域面積は黄河を上回る117万5000平方kmで、これは中国全土のじつに5分の1に相当します。
(『川はどうしてできるのか 地形のミステリーツアーにようこそ』藤岡換太郎)
岡ノ谷●これを「ハンディキャップ原理」と言うんです。もともと無駄なことをすることが生物学的な資質の強さを表すという考えで、ものすごく説明力の強い原理なんです。最初は冗談だと思われていたんですが、実際そういう形質を埋め込んでシミュレーションするといろいろなものが進化するというのがわかってきた。今は進化生物学ではきわめて大切な原理になっていて、それを使って、たとえば音楽の進化を説明しようという人もいますし、僕はそれを使って、言語の進化も説明しようとしているんですけど。(『言葉の誕生を科学する』小川洋子、岡ノ谷一夫)
小林●さらに中国人の体質がわかったのは、わしが描いた『台湾論』の北京語訳が台湾で発売されたときだよ。台湾にいる国民党系の支那人たちがわしの『台湾論』を焚書(ふんしょ)するんだから。こうれはもう異常な奴らだと思わざるを得ない。そのうち人民日報もわしを批判し始めたし、中国社会科学院で「小林よしのり研究」なんて論文も発表された。(『はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟』小林よしのり、有本香)
人口移動の少ない静的社会では、同じ村落に祖父も孫も住んでいた。つまり、みんなが同じ体験をしていた。同じ体験をしていたので感情や価値観も同質的であった。同質的社会では以心伝心が可能である。自分がこう思うのだから相手も多分そうであろうと推論しても大体当たる。しかし今日のように、背景の違う人間同士が一緒に人生のある瞬間を過ごすような異質的社会になると、自分がこう思うから相手も多分そうであろうと推論できない。自分はこう思うが相手はどうかなときいてみなければわからない。つまり、以心伝心ができないのである。そこで、いちいちことばに出して相互にわかりあう必要が出てきた。カウンセリングが登場するゆえんである。(『カウンセリングの技法』國分康孝)
誰でも、「鬼畜米英」という言葉を知っていると思います。この第二次世界大戦をあおった大変有名なスローガンは、歴史の教科書にも出ていて小学生でも暗記させられます。実は、この言葉は、アサヒグラフという、朝日新聞の発行していた雑誌によって作られました。(『ニュース制作現場だから分かった 「朝日新聞」もう一つの読み方』渡辺龍太)
次の1と2のうち、どちらが正しいだろうか。
1.地震や火事に巻きこまれると、多くの人びとはパニックになる。
2.地震や火事に巻きこまれても、多くの人びとはパニックにならない。
答えは2である。
(『人はなぜ逃げおくれるのか 災害の心理学』広瀬弘忠)
災害
1.地震や火事に巻きこまれると、多くの人びとはパニックになる。
2.地震や火事に巻きこまれても、多くの人びとはパニックにならない。
答えは2である。
(『人はなぜ逃げおくれるのか 災害の心理学』広瀬弘忠)
災害
わたしは人生に間違った誇りを持たないようにしている。しかし、7年かけてこの商売の基礎を築いた。こつこつ働くだけであまり金にならない仕事だが、やりたくないことはやらないできた。だから、だれかが割り込んできて、頼みもしないことをわたしのためにやったら、麦芽入りココアをのようには飲んでいられない。(『A型の女』マイクル・Z・リューイン:皆藤幸蔵訳)
哲学者のジョージ・サンタヤーナは、歴史に関する有名な金言を残した。「過去に学ばない者は、過ちを繰り返す定めにある」。(『生物はなぜ誕生したのか 生命の起源と進化の最新科学』ピーター・ウォード、ジョゼフ・カーシュヴィンク:梶山あゆみ訳)
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