ホワイト・アンテロープのなきがらを、彼等はあらそって切りきざんだ。スカルプ(※頭皮)はもちろん、耳、鼻、指も切りとられた。睾丸部を切りとった兵士は、煙草入れにするのだと叫んだ。それらの行為は女、子供にもおよんだ。女陰を切取って帽子につける者もいた。乳房をボールのように投げ合う兵士もいた。大人達の死体の山からはい出た3歳くらいの童子は、たちまち射撃の腕前をきそう、好個の標的となった。(『アメリカ・インディアン悲史藤永茂

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