「家族の困窮があったかもしれない。しかし私は一顧だにしない」。そう述べていたその人が加害者の家族に涙を流す、これもまたもうひとつのまぎれもない父親の姿だった。(『自閉症裁判 レッサーパンダ帽男の「罪と罰」』佐藤幹夫)