「(鈴木)大拙クリシュナムルティに2回ほどしか会っていないが、『彼はいつも高いところから語っており、自らはお金にも触れず、手を汚さず、泥に少しもまみれていない』という内容の感想を漏らしたことがあるという。クリシュナムルティの表現には禅的なところがあり、回りの人に彼について度々問われたこともあったので、大拙も彼の著作を何冊か読んでいたという」(「J・クリシュナムルティの人間形成」小林一正)『クリシュナムルティの世界大野純一