慣習法の支配する、レッセ・フェールの国であったイギリスは、ある意味で結社(ソサエティ)の国でもある。そもそも成文憲法をもたないこの国にあっては、多くの社会的取決めは、公的な、成文化された法規によるのではなく、なかば私的な、集団内の慣習によって成り立っている。(川北稔)『結社の世界史4 結社のイギリス史 クラブから帝国まで綾部恒雄監修、川北稔