この身体によって世界に意味を与える脳のシステムが働かなければ、人間は発達することができない。身体は世界と出会い、対話し、その意味を作り出してゆく。運動はすべての源であり、世界は意味に満ちている。認知とは、そうした無数の意味を自己組織化することにほかならないのである。(『脳のなかの身体 認知運動療法の挑戦宮本省三