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 民間銀行が国際送金や証券決済などの分野でさまざまな実証実験を行っているのに加えて、注目すべきは、中央銀行までもがブロックチェーンの利用に向けて積極的な取組みをみせていることです。つまり、中央銀行では、ブロックチェーンを使って、自らがデジタル通貨(電子的な通貨)を発行する可能性を模索し始めています。
 ビットコインなどの仮想通貨が「私的なデジタル通貨」であるのに対して、中央銀行が発行しようとしているのは、公的な「中央銀行デジタル通貨」です。貨幣の歴史を振り返ってみると、その時々で利用可能な最新の技術(鋳造技術、印刷技術など)を使って貨幣が発行されてきています。このため、ブロックチェーンというイノベーションの出現に伴って、それを使った「デジタル通貨」の発行を考えることは、実は「歴史の必然」であるかもしれません。
(『アフター・ビットコイン 仮想通貨とブロックチェーンの次なる覇者』中島真志〈なかじま・まさし〉)
 エリックがビットコインの世界に飛びこんだ理由はカネであってカネではなかった。フェイスブックの投稿でビットコインの存在を知った直後から、その価値が天文学的ペースで成長するだろうと予測できた。しかしそうした成長は、ビットコインの複雑なソースコードによって、ウォール街の金融機関や各国政府など既存の権力構造が覆(くつがえ)された結果、実現するものだとずっと信じていた。インターネットが郵便制度やメディア業界にもたらした変化が、金融世界でも起きると思っていた。ビットコインが成長すれば金持ちになれるだけでなく、政府が勝手に戦争にカネを出すようなまねはできなくなり、個人が自分のおカネと運命を管理できる、もっと正しく平和な社会が実現するのだと見ていた。(『デジタル・ゴールド ビットコイン、その知られざる物語』ナサニエル・ポッパー:土方奈美訳)

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