これはイギリスの天才物理学者ホーキング博士による考えで、従来の物理学ではビッグバンの時点で特異点を生み出すことになりますが、時間と空間の区別をなくせば、つまり時間を虚数として捉えれば特異点は必ずしも必要でなくなる、というものです。(『なっとく!数学通になる本』中宮寺薫)
脳から精神が現われたときは、ビッグバンのようなことが起こった。渋滞は自動車がつくりだし、その渋滞が自動車の動きを制限する。それと同じで、精神もまた、自らを生みだした脳を制限するのではないか?(『〈わたし〉はどこにあるのか ガザニガ脳科学講義』マイケル・S・ガザニガ:藤井留美訳)
普通私たちは時間の経過を線的なものと考える。時間旅行ではこの線が閉じて円をなす。何人かの人が前後に並んでまっすぐな線をなして歩いているのを想像すればよい。だれが後ろで、だれがほかのだれかの前かというはっきりした観念がある。これは線的な時間に似ている。ある出来事が未来なのか過去なのかが常に曖昧さなく言えるのだ。
さて今度は、列をなしているこの人たちが円を描いて歩いているとしよう。【局所的】には、だれが前あるいは後ろにいるのかはっきりしているように見えるが、円全体について考えると【全体的】には「前」や「後ろ」という概念は意味をもたない。どの人も、ほかのどの人の前でも、ほかのどの人の後ろでもある。決まった順序があるだけだ。
(『宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ』ジョン・D・バロウ:林一、林大訳)
さて今度は、列をなしているこの人たちが円を描いて歩いているとしよう。【局所的】には、だれが前あるいは後ろにいるのかはっきりしているように見えるが、円全体について考えると【全体的】には「前」や「後ろ」という概念は意味をもたない。どの人も、ほかのどの人の前でも、ほかのどの人の後ろでもある。決まった順序があるだけだ。
(『宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへ』ジョン・D・バロウ:林一、林大訳)
この理論は、数学的に正確に表現するならば「指数関数的膨張モデル」ということになり、私が最初に提唱したときはそう呼んでいました。しかし、およそ半年後、グースは私とは独立に同じ指数関数的膨張モデルの論文を学術誌に投稿し、この理論に「インフレーション」と名づけました。命名の巧みさや宇宙の平坦性・地平線問題についての明解な記述から、いまでは「インフレーション理論」として世界的に流通するようになりました。(『インフレーション宇宙論 ビッグバンの前に何が起こったのか』佐藤勝彦)
1920年代のはじめに、あるジャーナリストが(アーサー・)エディントンに向かって、一般相対論を理解しているものは世界中に3人しかいないと聞いているが、と水を向けると、エディントンはしばらく黙っていたが、やがてこう答えたそうだ。「はて、3番目の人が思い当たらないが」。(『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで』スティーヴン・ホーキング:林一訳)
相対性理論
相対性理論
宇宙は進化のサイクルを繰り返す。その各サイクルにおいて、ビッグバンが高温の物質と放射を生み出し、それが膨張冷却して今日見られる銀河や恒星が形成される。その後、宇宙の膨張が加速して物質は散り散りになり、空間はほぼ完全な真空へと近づく。そして1兆年ほど経った頃、新たなビッグバンが起こって再びサイクルが始まる。宇宙の大規模構造を作り出した出来事は、一つ前のサイクル、つまり一番最近のビッグバン以前に起こったことになる。(『サイクリック宇宙論 ビッグバン・モデルを超える究極の理論』ポール・J・スタインハート、ニール・トゥロック:水谷淳訳)
これはまた、神についての書物でもある――ひょっとすると、神の不在についての本かもしれないが。いたるところに神ということばが現われる。宇宙を創造するとき、神にはどんな選択の幅があったのか、というアインシュタインの有名な問いに答えるべく、ホーキングは探究の旅に出た。彼自身、明確に述べているように、彼は神の心を理解しようとくわだてたのである。この努力から導かれた結論は少なくともこれまでのところ、まったく予想外のものだった――空間的に果てがなく、時間的にはじまりも終わりもなく、創造主の出番のない宇宙。(「序」カール・セーガン)『ホーキング、宇宙を語る ビッグバンからブラックホールまで』スティーヴン・ホーキング:林一訳
長いあいだ科学者たちは、空が夜暗いという事実を不思議に思っていた。宇宙には何兆という数の星があってどちらの方向にも星はあるはずで、星の光が地球にとどくのをじゃまするものはほとんどないのだから、空は星の光でいっぱいのはずなのになぜ暗いのだろうと思っていた。
そこで科学者たちは、宇宙が膨張しているのだと考えた。ビッグバンのあと星はたがいにすごい速度ではなれていっている。われわれから遠ければ遠いほど速い速度で動いていく、そのなかのあるものは光の速度くらい速い、だから星の光がわれわれのところにとどかないのだと考えた。
(『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン:小尾芙佐訳)
そこで科学者たちは、宇宙が膨張しているのだと考えた。ビッグバンのあと星はたがいにすごい速度ではなれていっている。われわれから遠ければ遠いほど速い速度で動いていく、そのなかのあるものは光の速度くらい速い、だから星の光がわれわれのところにとどかないのだと考えた。
(『夜中に犬に起こった奇妙な事件』マーク・ハッドン:小尾芙佐訳)
光の速さで空間を進むものには、時間に沿って動くための速さが残らない。したがって、光は年をとらない。ビッグバンで生じた光子は、今日でも当時と同じ年齢なのだ。光の速さでは時間は経過しないのである。(『エレガントな宇宙 超ひも理論がすべてを解明する』ブライアン・グリーン:林一、林大訳)
宇宙
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