ちなみに東インド植民地からの収益は、1930-50年にはオランダの国庫歳入の19%、1850-60年には32%にも達した。いうまでもなく、このような高収益はジャワ農民の大きな犠牲のもとに達成されたものであり、東インド植民地は、沈みかかっていた「オランダが手にしたコルク(救命具)」の役をはたした、といわれたほどであった。(「解説」佐藤弘幸)(『マックス・ハーフェラールムルタテューリ:渋沢元則訳注、大学書林)