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佐藤●しかし、ここで言っておきたいのは給与のもらいすぎはたしかに問題ではるのですが、本当に問題なのは、その甘い蜜を一部の人間だけが吸っているのではなく、外務省の場合、下の下にまで、隅々にまでそれが行き渡っているいう構造ですよ。これが外務省の凄みというか、犯罪的な部分だと思うんです。というのも、一部の人間だけが蜜を吸っているのなら、かならず下克上や内部告発という動きが起きて、それなりの自浄作用が生まれる可能性があります。しかし、外務省すべての人間が上から下まで甘い蜜を吸える構造になっているからこそ、そうしたことは起きない。完全に「一家一門」の意識ができあがっている、一種の犯罪組織だと言っても過言ではない。(『正義の正体』田中森一、佐藤優)
 カネにまつわる検察庁の問題といえば、元大阪高検公安部長によって、調査活動費という裏経費が明るみに出たが、それ以外にもいろいろある。たとえば捜査予備費というのも、その一つだ。それは検察庁全体で2億円から3億円の年間予算があり、事件処理をする度に、そのなかから特別の報奨金が各地検に配られる。被疑者を一人起訴して公判請求すれば5万円、略式起訴なら3万円、起訴猶予でも1万円といったところだった。それらの大半が、地検の幹部の小遣いに化けるシステムである。
 つまり、各地検は扱う事件の数が多ければ多いほど、この特別報奨金が分捕れる仕組みになっている。そこで、地検の幹部たちは逮捕者の多い選挙違反を好んであげるのである。
(『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』田中森一)

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 たとえば、本部長や大阪の中心地の警察署長が転勤するときには、当時で2000万円から3000万円の餞別が地元の有力業者から贈られる。それが慣習になっていた。2000万、3000万といえば、警察署長の退職金に相当する。(『反転 闇社会の守護神と呼ばれて』田中森一)

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