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 さて、ペットボトルを石油から作り消費者の手元に届けるまでの石油の使用量は、ボトルの大きさにもよりますが約40グラムです。
 ところが、このボトルをリサイクルしようとすると、かなり理想的にリサイクルが進んでも150グラム以上。(ママ)つまり、4倍近く石油を使うことになります。資源を節約するために行うリサイクルによって、かえって資源が多く使われるという典型的な例です。資源が多く使われるのですから、その分だけゴミも増えます。
 もし「リサイクル率」を計算するときに、目の前にあるペットボトルだけの回収率ではなく、運搬する車や人の労力など、リサイクルに使うあらゆるものを計算に入れてリサイクル率を出せば、この矛盾はもっと早くわかったと思います。
(『リサイクル幻想』武田邦彦)
 この例のように、「使用した材料は劣化する」という原則を無視してリサイクルすることを「リサイクルの劣化矛盾」といいます。(『リサイクル幻想』武田邦彦)
 江戸では、トイレの汚水は下水に流さなかった。すべて溜めていたのだ。その処理権利を購入した者が汚水を汲み取り、農家に売った。意外なほどの利潤が上がったそうだ。つまり江戸時代の日本は、世界初の完全有機・無農薬リサイクル農法を完成させていたのだ。
 一方、生活用水等の通常下水道も、途中、何度も自然柵で濾過(ろか)し、最終的に飲み水と同じくらいの純度で綺麗にして川に返していた。これを取り締まるのに下水奉行までいたわけである。
 同じ時代、欧州の貴族たちは壷で用を足し、壷が一杯になるとそれを窓から道路に捨て、通りに豚を放ち汚物を食べさせるという処理だった。下水や汚物処理の文化さえなかったのだ。そのため、コレラ等の疫病発生が常態化していた。
(『マインドコントロール2 今そこにある情報汚染』池田整治)
 水車が廻っている。なぜ廻るのだろう。
 もちろん、水の流れが水車を廻している。
 水は誰が流しているのか。いうまでもなく、高い所に降った雨が、重力にしたがって流れ下っている。
 なぜ雨が降るのか。
 太陽の熱で蒸発した水が空へ上がって雲になり、冷えてまた水となって地上へ落ちるのだ。水車を廻した水も、いずれ再び太陽エネルギーによって蒸発し、上空に昇って地上へ戻ってくる。
 水車は、太陽が廻しているのだ。
(『大江戸リサイクル事情』石川英輔)