フランスの政治批評家、アラン・ペールフィットは、かつて毛沢東を評価して次のように述べたことがある。“中国人民は、毛沢東という人物を介して実は彼ら自身への自己愛を享受しているのだ。毛沢東が、中国人民を通して、実は自分自身を愛してきたのだとしても、無理はないというべきである”。かくして、イデオロギーさえもが遺伝子という隠れた主人には頭を下げているのである。この上なく高貴な諸々の衝動も、詳しく調べてゆくと、実は生物学的行為に姿を変えてしまうもののようである。(『人間の本性についてエドワード・O・ウィルソン岸由二訳)
細川護煕〈もりひろ〉氏は)日本新党のとき、政治的知名度も新鮮さもあったが、殿様だからお金はなかった。政治資金がなくて日本新党は大変苦しんだ。私が冗談半分で「細川家代々の文化財をお売りになれば1億ぐらすぐ出来るでしょう」と言うと、「いや、戦災で消失してしまって」と言われる。「京都は戦災を免れたではないですか」と問うと、「いや、応仁の乱で」とのお答え。どうも浮世離れしていて、やはりお殿様だと思ったものだ。(『私を通りすぎた政治家たち佐々淳行
 研究方法はおもに3種類ある。科学的に厳密に管理した実験を行なう「実験研究」、日常生活で偶発的に起きた超常体験や、超常現象を信じる度合いなどを調査する「調査研究」、記録資料や文献にあたって、過去の研究動向や社会動向を考察する「歴史研究」である。(『超心理学 封印された超常現象の科学』石川幹人)
 人間に関心をもつかぎり、神秘的と考えられる体験を無視すべきではない。だが、このような体験があることから、ただちに科学を超越したものが存在すると結論することはできない。それが妄想とか幻覚の場合もあるからである。
 心理学が、精神現象を「意識」だけで説明したことがあったが、この意識的心理学は神秘的体験を説明できなかった。その後、心のなかに、われわれが通常意識していないものがあることが認められ、「無意識」の概念が導入されたが、この研究(深層心理学)によって神秘的体験の多くが説明可能になったことは、本書で論じたとおりである。
(『神秘の世界 超心理学入門』宮城音弥)

巷の神々
 外交史家のアンダース・スティーブンソンは、「“アメリカは例外的に優れた国だ”という思い込みがあるため、アメリカは国際政治に対して、まるで宣教師のような態度をとってきた」と述べている。著名な国際政治学者であるサミュエル・ハンティントン(ハーバード大)も、「“神との契約”によって、“世界のすべての人々の模範となる丘の上の都市を築く”という使命を負ったアメリカ人は、“我々こそ選民だ”という自覚を持って行動してきた」と解説している。(『自滅するアメリカ帝国 日本よ、独立せよ』伊藤貫)
 大飯原発再稼働反対のピーク時や、あじさい革命をスローガンにし始めた頃になると、首都圏反原発連合に何か不自然なものを感じるようになりました。それぞれの立場や思いでいろいろな人が参加していて、例えば国防からの視点で反原発を訴えている団体もありました。
 私は立場に関係なく、ひとつの目標のために力を合わせたかった。しかしそういう人達はその頃から排除されるようになっていったのです。例えば日章旗を出したらダメという感じで、中心メンバーの会議で自分達のカラーに合わない参加者を認めないことが決まっていたんです。
(『さよならパヨク チバレイが見た左翼の実態』千葉麗子)

左翼
 平成23年3月16日、天皇はすすんで東日本大震災に戦く日本国民に向けて、御自分の言葉で、異例の呼びかけをビデオメッセージという形で行われた。
 しかも【「自分のメッセージの間に臨時ニュースが入ったら、メッセージを中断してニュースを優先するように」と指示】しておられたのだ。(中略)
 知る人ぞ知る、知らない人は知らない、民主党の人々、菅内閣の人々は多分誰も知らないだろうが、【戦後67年間、天皇の口から「自衛隊への御嘉賞」が出されたのはこれが初めて】である。
 しかも、順序が大きな問題なのだ。
 ふつう、総理や政府高官は、「警察、消防、自衛隊」と言う。長い間の自衛隊への複雑な感情を反映して、自衛隊は後回しにされる。
 警察と防衛庁で30余年を過ごした私は、真っ先に「自衛隊」とよびかけた天皇のお気持ちを忖度(そんたく)すると、日夜泥にまみれ、死臭、簡素な給食、風呂もシャワーもままならない中で汚れ仕事に愚痴ひとつ言わず国民に奉仕している自衛隊の姿をテレビでご覧になり、これは推測だが、菅内閣の戦国前官房長官が昨年「暴力装置」などと貶(おとし)めたことに心を痛められ、その名誉回復のために意図的に「自衛隊」と真っ先によびかけられたものと拝察する。
(『ほんとに、彼らが日本を滅ぼす佐々淳行
 質問は、私たちの人生において、行うこと、持つこと、成し遂げること、そして成長することを促進し、しばしばそれらを明確にするたの主要な手段です。質問は、本質的に行動と関連しているため、注意、知覚、エネルギー、努力を生み出し導きます。それゆえ、私たちの生命が歩む進化の形の真髄なのです。(マリリー・ゴールドバーグ)『ポジティブ・チェンジ 主体性と組織力を高めるAI』ダイアナ・ホイットニー、アマンダ・トロステンブルーム:株式会社ヒューマンバリュー訳
 心は対象や刺激に依存して生まれ、はたらきます。ということは、逆に対象や刺激がなくなってしまったら、心は消えることになりますね。生まれてきません。心が消えたら命も終わりです。仏教が究極的に目指しているのは、心が対象・刺激に依存していない状態、心が消えた状態なのです。(『欲ばらないこと 役立つ初期仏教法話13アルボムッレ・スマナサーラ