リヨンのリセで数学の授業を受けているときに、マンデルブロは自分には特異な視覚能力があることに気がついた。黒板に書かれた複雑な代数のなかに、即座に幾何学的な図形を見つけ出すことができるのだ。数式を見ると、マンデルブロはいつも最初にさっと図を描いた。その図が美的に不完全だと感じると、単純な射影変換や円の反転操作でもっと調和のとれた(対称性が高い)ものにした。こうした手法で、どんな複雑な問題も難なく解いてしまうのだ。(『「読まなくてもいい本」の読書案内 知の最前線を5日間で探検する橘玲
 海外子会社配当の非課税制度が導入されたのは、2009年である。それまで海外子会社からの配当は、源泉徴収された税金分だけを日本の法人税から控除するという、ごくまっとうな方法が採られていたのである。それが2009年から、配当金自体を非課税にするという非常におかしな制度が採り入れられたのだ。
 そしてトヨタは、2009年期から5年間税金を払っていなかった。まさにトヨタが税金を払わなくて済むためにつくられたような制度なのだ。
(『税金を払わない奴ら なぜトヨタは税金を払っていなかったのか?大村大次郎
 思わず語気を強めて詰め寄った。
「憲法改正して再軍備をするのだと、そうおっしゃっていたじゃないですか。今後自衛隊をどうなさるおつもりですか」
「今は経済再建が第一である。経済力が復活しなくて再軍備などあり得ない。経済力がつくまで、日米安保条約によってアメリカに守ってもらうのだ」(※吉田茂
 明確な返答には説得力があった。
(『重要事件で振り返る戦後日本史 日本を揺るがしたあの事件の真相佐々淳行

日本を貶めた戦後重大事件の裏側
 私たちは、人生には深遠で優しい、まったく別の領域がきっとある、ということを感じているものの、どうもあまりそのことを理解していません。その世界から切り離されていると感じてイライラしています。何か心地よい楽しさから切り離されていると感じるのです。実際のところ、私たちは人生に触れていません。人生をよりよいものにつくり直そうともしていないのです。(『マインドフルネス 気づきの瞑想』バンテ・H・グナラタナ:出村佳子訳)

瞑想
 資本主義とは何か。それはまずは「資本」の無限増殖の運動です。「資本」とは、「キャピタル」という言葉からわかるように、「元金」であり、また「首都」です。キャピタルのもとになっている「キャペット」という言葉は「頭」です。だから、「キャピタル」はまた「もっとも重要な」という意味もある。「キャップ」はいうまでもなく頭にかぶる帽子であり、「キャプテン」は長です。
 いずれにせよ、これからわかるように、資本主義(キャピタリズム)とは、「資本」=「頭」=「長」が先頭をきって新たな世界を開拓し、「資本」を増殖する運動なのです。「資本」つまり「頭金」が自己増殖する。「頭金」は、市場の中にあって、ただ需要と供給を調整するために人手から人手へとわたるものではありません。そうではなく、新領域を開拓し、そこに利潤機会を見出し、そのことによってまた次の「頭金」を作り出す。
(『さらば、資本主義佐伯啓思

資本主義の終焉と歴史の危機
 例えば、本書ではタバコを目の敵にしたが、癌を発症させる源のタール(ベンゾピレン)には毒性が少なく、吸った人の身体の中の酵素により毒性の高い物質に作りかえられる(癌になる人は自業自得)ことを知っていた学生はほとんど皆無であった。(『遺伝子が明かす脳と心のからくり 東京大学超人気講義録石浦章一
 この戦い(※ガダルカナル戦)は、補給をまったく無視して陸軍部隊を送りこみ、戦死者の3倍もの餓死者を出すという悲惨な結果を迎えたもので、まさに太平洋戦争の全局面を象徴するような戦闘となった。
 戦死者の何倍もの餓死者を出すというこの戦闘で、何よりも問題なのは、補給が困難なのがわかっているのに作戦の強行を命じた大本営の作戦当局者の責任である。ガダルカナルへの米軍の上陸を知って、大本営がまず脱会のため派遣を命じたのは、グアム島に待機中の一木支隊であった。
(『餓死(うえじに)した英霊たち』藤原彰)

戦争日本近代史
 仏教では、性格タイプを次のように分類します。

1 欲の性格
2 怒りの性格
3 痴の性格
4 信の性格
5 思考の性格
6 智の性格

 柱はこの6種類です。これがまた二重、三重、多重になっていきます。しかし、どれほど多重人格であっても、この六つの分類です。

(『忘れる練習 記憶のコツ 役立つ初期仏教法話14アルボムッレ・スマナサーラ
 彼らは士気旺盛であった。侵攻してくる米軍の火力や戦力は彼らの想像を上回るものであったが、指揮官の中川州男(くにお)大佐は、上陸してくる若き米海兵隊員と一人でも多く刺し違える決意に満ちていた。
 対照的に第一海兵師団長のルパータス少将は、安易な楽観主義で満たされていた。彼は側近の参謀や従軍記者らに「ペリリューは2日で占領できる。長くても3日だ」と自信満々で語った。実際には、戦闘は73日間も続いた。彼は間違っていたのである。
(『ペリリュー島戦記 珊瑚礁の小島で海兵隊員が見た真実の恐怖』ジェームス・H・ハラス:猿渡青児訳)

ペリリュー島戦争日本近代史
 たしかに我々西欧人は戦術的自殺行動などという観念を認容することができない。しかしまた、日本のこれら特攻志願者の人間に、無感動のままでいることも到底できないのである。彼らを活気づけていた論理がどうであれ、彼らの勇気、決意、自己犠牲には、感嘆を禁じ得ないし、また禁ずべきではない。彼らは人間というものがそのようであり得ることの可能なことを、はっきりと我々に示してくれているのである。(『神風』ベルナール・ミロー:内藤一郎訳)

日本近代史特攻隊
 東大安田講堂封鎖解除警備が行われた1969(昭和44)年1月18日の前夜、真っ先に東大から逃げ出したのは、代々木(共産党)系の民青だった。(中略)
 これに次いで脱出したのが、法文系1号館と2号館に籠城していた革マル派だった。今でも続く中核派と革マルの陰惨な内ゲバは、この東大紛争の裏切りから始まった。(中略)
 念のため、東大安田講堂事件における逮捕学生の内訳を詳しく記すと、
 安田講堂に籠城していた極左過激派 377名
 この逮捕者のうち、東大生はたったの 20名
 東大構内、工学部列品館、医学部など22カ所に籠城していた全共闘 256名
 うち東大生はわずか 18名
【合計逮捕者 633名中 東大生 38名】
 であった。
 東大生はわずか6%で、あとの94%は東大全共闘を助けようと全国からはせ参じた“外人部隊”だった。外人部隊は最後まで愚直に戦い、逮捕され、前述のごとく人生を大きく狂わせてしまった。東大全共闘はその外人部隊を尻目に、前夜“敵前逃亡”していたのである。
(『彼らが日本を滅ぼす佐々淳行
 普通私たちは時間の経過を線的なものと考える。時間旅行ではこの線が閉じて円をなす。何人かの人が前後に並んでまっすぐな線をなして歩いているのを想像すればよい。だれが後ろで、だれがほかのだれかの前かというはっきりした観念がある。これは線的な時間に似ている。ある出来事が未来なのか過去なのかが常に曖昧さなく言えるのだ。
 さて今度は、列をなしているこの人たちが円を描いて歩いているとしよう。【局所的】には、だれが前あるいは後ろにいるのかはっきりしているように見えるが、円全体について考えると【全体的】には「前」や「後ろ」という概念は意味をもたない。どの人も、ほかのどの人の前でも、ほかのどの人の後ろでもある。決まった順序があるだけだ。
(『宇宙論大全 相対性理論から、ビッグバン、インフレーション、マルチバースへジョン・D・バロウ:林一、林大訳)
 ところがくわしく観測してみると、地球の自転速度はけっして一定ではなく、また地球の自転はだんだん遅くなっていることがわかってきました。
 その原因は「潮の満ち引き」だと考えられています。月や太陽の重力によって潮の満ち引きが起きますが、海水の運動と固体としての地球の運動にずれ(摩擦)が生じて、地球の自転にブレーキがかかるのです。つまり、昔の地球は今よりもっと速く時点していて、1日の時間は短かったということになります。計算によると、5億年前には1日が21時間、2億年前は23時間だったと考えられています。(『どうして時間は「流れる」のか二間瀬敏史
 二人は馬を繋(つな)いで歩きだした。松風が蕭々(しょうしょう)と鳴っていた。前も後も、右も左も、耳の届くかぎり松風の音だった。宗利は黙って歩いていった。石段を登って、高い山門をくぐると、寺の境内も松林であった。そして其処もまた潮騒(しおさい)のような松風の音で溢(あふ)れていた。(『松風の門山本周五郎
梅原●日蓮に愛着をもったのは高山樗牛姉崎正治まで、それ以後の日本のインテリは、ほとんど日蓮ぎらいですね。インテリが好きなのは、親鸞道元と……。鎌倉仏教の三本柱のうちの一本の柱が落ちている。ここに日本のインテリ自体の問題点を含んでいると思います。空海もインテリから無視されてきたわけですが。
紀野●空海を落とし、日蓮を落とすということが、日本のインテリの弱さじゃないですか。
梅原●私もそう思います。
(『永遠のいのち〈日蓮〉 仏教の思想12』紀野一義、梅原猛
 これでみると、ことばとしては、身心脱落というのはごく平凡なことのようにみえる。それはそのとおりで、実はこの〈身心脱落〉なる語は、如浄の語録で見ると、1回だけしか出てこないが、そこでは「心塵脱落」(しんじんだつらく)と書いてある。(『古仏のまねび〈道元〉 仏教の思想11』高崎直道、梅原猛

道元
 鎌倉時代の代表的な仏教思想家たち、法然(1133-1212)、親鸞(1173-1262)、道元(1200-53)、日蓮(1222-82)の4人の宗祖たちは、それぞれに、みな、かなりの量にのぼる著作をのこしている。そのなかでも、法然の著『選択本願念仏集』(せんちゃくほんがんねんぶつしゅう)、親鸞の著『教行信証』(きょうぎょうしんしょう)、道元の著『正法眼蔵』(しょうぼうげんぞう)、ならびに、日蓮の著『立正安国論』が、わが国の思想史のうえにのこした足跡ははなはだ大きい。(『絶望と歓喜〈親鸞〉 仏教の思想10増谷文雄梅原猛
 日蓮の筆力は、単に強いというだけではない。粘りがある。呼吸が長い。粘り強さから言っても、呼吸の長さから見ても、筆力のすごい気魄に圧倒されるばかりだ。しかしそれにしても、凄まじい気魄と共に、どこか明るく、ふっきれたものを感じさせる。自己を信じきった筆力は、そこにも精神と直情の強さを見せている。(『百人一書 日本の書と中国の書』鈴木史楼)
Q7 保健所への届出は必要ですか?

1 子ども食堂を開催する場が、【飲食店の営業許可】を受けている場合は、不特定多数の人に食事を提供することができます。飲食店の営業許可とは、保健所の所定の申請用紙に記入し必要書類と手数料(都内は1万8300円)を提出すると、保健所職員による施設検査が行われ、諸条件を満たしていると判断されれば、飲食店の営業許可書がもらえます。その際、食品衛生責任者が1名必要です。食品衛生責任者は所定の1日講習を受ければ誰でも取得することが可能で、受講料は1万円です。調理師や栄養士などの免許を持っている人がいれば、食品衛生責任者はいなくてもよいです。
(『子ども食堂をつくろう! 人がつながる地域の居場所づくり』NPO法人 豊島子どもWAKUWAKUネットワーク編著)
 なぜ、【カリスマが存在するのでしょうか?】
 キーワードは、「断言すること」です。キリスト教暗黒時代があり、デカルトが「われ思うゆえに我あり」という相対(そうたい)主義を導入して近代科学がはじまります。つまり、【全てのインテリは「相対的」な価値観の中で生活しています。】しかし、【新宗教や自己啓発セミナー等は、「絶対的」な価値観の中で運営されています。】そこで、インテリが騙されるのです。むしろ、インテリだからこそ騙されたといってもいいでしょう。
(『政治と宗教のしくみがよくわかる本 入門編林雄介
「死んではいけない」
 彼は静かに云った。「……どんな過でも、この世で取り返しのつかぬことはない。人間はみな弱点を持っている。誰にも過失はある。幾度も過を犯し、幾十度も愚かな失敗をして、そのたびに少しずつ、本当に生きることを知るのだ。……それが人間の、持って生れた運命なのだ」
(『艶書山本周五郎
眠られぬ夜を明かして又想う苦しき今を今を生き抜け(『無援の抒情 道浦母都子歌集道浦母都子
 アメリカはその後も、旧ソ連諸国で選挙があるたびに同じ手法で「革命」を画策した。しかし、ことごとく失敗に終わっています。
 なぜでしょうか?
 それは、アメリカによる革命の手法パターンが、旧ソ連諸国で広く知られるようになってしまったためです。
 その手法パターンとは、
1 親米的なNGO、NPOに大量の金をばらまき、彼らの活動を通じて革命勢力を事前に育てておく→選挙が実施される→野党勢力が勝利すれば、そのまま→しかし、アメリカに都合の悪い独裁者、あるいは独裁者の政党が勝利したときは、「選挙に不正があった!」と大規模なデモを起こさせる
2 欧米の選挙監視団も「不正があった。選挙はやり直さなければならない」と発表
3 独裁者がデモを鎮圧した場合、「非人道的な大統領は辞任しなければならない!」と要求する
4 独裁者は辞任し、欧米に都合のいい人物が大統領になる
(『プーチン最後の聖戦 ロシア最強リーダーが企むアメリカ崩壊シナリオとは?北野幸伯
 これから数十年のあいだに、人間のコミュニケーション能力は大きく様変わりしていくはずだ。脳内に新たな接続が補充され、それが、これまでとは異なる新しい形で、知能の進化を推し進めていくからである。文字を読む脳からデジタルな脳への移行が進む昨今、文字を読むため、つまり読字するためには脳に何が求められるのか、また、物事を考え、感じとり、推測し、他の人間を理解する能力に読字がどう役立っているかを知ることが、ことのほか重要だ。(『プルーストとイカ 読書は脳をどのように変えるのか?メアリアン・ウルフ:小松淳子訳)
石原●昔の人は今日(こんにち)のようなマスコミがなかったので、自分の体験を通じ、実際に物を見たり、聞いたり、さわったりすることで、知識を得てきたのですが、このごろは、労せずして知識が得られる。だから、どういう仕組みになって、どういう事実ができあがっているかを知りません。つまり、現象ばかりが頭の中にしまわれてしまって、理というものがない。(『対話 人間の原点』小谷喜美、石原慎太郎
 なぜ、霞ヶ関の官僚には権力があるのでしょうか。
 まず、第一に考えられるのは、【予算の配分権】です。
 何十兆円という予算を官僚が地方や特殊法人に配分しているのです。もちろん、予算は国会で審議されますが、何万項目もある細かい予算の内容まで国会で審議することは不可能です。それに、予算案は各省庁と財務省の交渉で決まりますから、政治家が口を挟(はさ)む余地はほとんどありません。
(『省庁のしくみがわかると政治がグンと面白くなる 日本の内閣、政治、そして世の中の動きが一気に読める!林雄介
 ともあれ、この一件がイエス一派と他のやくざ組織との軋轢の始まりであった。その後、次のような些細な事件が発生する。それは安息日に関わるイザコザであった。
 安息日とはかつてヤハウェ大親分が決めたしきたりで、週に一度、一切の仕事を放棄する日のことである。ユダヤ組の者はもちろん、ユダヤ組縄張り内の民衆もこれは遵守せねばならない。元々は家畜や奴隷を憐れんだ大親分が、彼らに定期的な休暇を与えるために制定したらしく、存外、ヤハウェ大親分にはこのような一面もあるのだが、そこはやはりやくざ者である。根っこの苛烈さに変わりはなく、自分の命令を無視し安息日に薪(たきぎ)を拾った男がいたと聞くと烈火の如くに怒り狂い、民衆に命じてその男を石で打ち殺させたのであった。
(『仁義なきキリスト教史架神恭介

キリスト教
 オウム真理教は入信の際に全財産をお布施させることによって教祖への「絶対帰依(きえ)」を信者に叩(たた)き込みますが、「土地真理教」は、住宅ローンによってその信者に確固とした宗教心を植えつけます。
 年収の4~5倍もの借金を背負った人には、全財産を教団に寄進した人と同様に、もはや自分の判断を否定することなどできるはずがないからです。簡単にいってしまえば、これが戦後日本社会を支配した「土地真理教」の洗脳テクニックです。
(『世界にひとつしかない「黄金の人生設計」橘玲、海外投資を楽しむ会編著)
 要は相楽(総三)たち「赤報隊」は、「維新」に失敗しつつあった薩摩・長州と岩倉(具視)たちに利用され、使い捨てにされただけなのだ。彼らが江戸市中で行った蛮行には許し難いものがある。しかし、彼らは西郷(隆盛)の命を受け、その行動に「大義」があると信じていたのだ。このような蛮行に「大義」などあるわけがないのだが、少なくとも単なる無頼の徒ではなかった相楽はそう信じたのだ。
 西郷にしてみれば、端(はな)から使い捨ての心算(つもり) である。西郷とは、こういうことを平然とやってのける神経をもっていた男であるということなのだ。
 結局、後世でいうところの「明治維新」を成立させるについて、もっとも決定的な道筋を開いたのが「赤報隊」であり、「赤報隊」のテロであったのだ。
(『大西郷という虚像 「明治維新という過ち」完結篇原田伊織
 それと、これは他では滅多に語られることではありませんが――、KCIAエージェントの役割を担っていたのは民団員やヤクザだけではありません。日韓交渉を円滑に進めるための潤滑油として挺身(ていしん)した妓生(キーセン)という名もなき女性たちも重要な役割を果たしました。妓生とは単にセックスの相手をするだけではなく、歌舞音曲はもちろん、漢詩を詠んだりと一流の教養を身につけ、外国の要人の接待を任務とするために選ばれた、いわば特殊な外交官ともいえる女性たちです。日韓交渉でいえば、竹島問題の実質的棚上げは彼女たちの功績によるところが大きいとの証言もあるくらいです。(『ヤクザと妓生(キーセン)が作った大韓民国 日韓戦後裏面史菅沼光弘但馬オサム
 自由民主主義に住む我々は以下の制度的要因によって二重に追い立てられている。

・経済原理としての資本主義の強迫→銀行業の貸し付けなどによって通貨が作られる利子付きの借金通貨システム。借金返済のために国家も企業も個人も経済活動に追い立てられている。

・政治原理としての民主主義の強迫→自己解放の哲学なき社会解放の哲学によって作られた人権と民主主義。自己解放の意識化がされていないために、「私は何々である」という社会的条件や個性を付けることに強迫的に追い立てられている。

(『世界を騙し続けた[洗脳]政治学原論 〈政「金」一致型民主社会〉へのパラダイム・シフト天野統康
 以上が大体牧口(常三郎)の価値論である。彼は新カント派の影響を受けて価値論を考えながら、結論においては新カント派の理想主義と全く違った功利主義の価値論を作り出したのである。このような彼の価値論はベンサムの価値論に近づいている。ベンサム功利主義の立場から快楽の計算表を作ったように、彼は価値の実践的な評価法を作っている。たとえば「好き嫌いにとらわれて利害を忘れるのは愚である。いわんや害悪を忘れるをや」、「目的の小利害に迷って遠大の大利害を忘れるのは愚である」、「損得にとらわれて善悪を無視するのは悪である」などという10の価値評価の基準、あるいは人間の行為の基準を作っているが、いまだかつて日本の哲学者がこれ程までに抽象的な理論を、明確な民衆の生活の指導原理としたことはなかった。(『美と宗教の発見 創造的日本文化論梅原猛

創価学会
 彼女はアメリカ先住民のスー族のことを思った。1950年代、彼らは大統領との会見のためにノース・ダコタにある先住民居住地から飛行機に乗せられた。ジェット機は彼らを数千キロ離れているワシントンDCまで運んだ。首都の空港到着ロビーに足を踏み入れた彼らは床に座り込んだ。待機しているリムジンへどんなに勧められても無駄だった。彼らはそのまま1ヵ月その場に座り続けた。飛行機に乗せられて運ばれたからだと同じ速さで移動することができない魂を待っていたのだった。(『裏切りカーリン・アルヴテーゲン:柳沢由実子訳)
 医師はおだやかな声で言葉を続けた。
「工藤さん、セックスをするかしないかは本人の選択です。しかし、女性の身体は、ほうっておくと間違いなくセックスができなくなります。更年期を境目にして、膣は変わります。それをどうするかが、結局は更年期の一番大きな問題なのです」
(『快楽(けらく) 更年期からの性を生きる』工藤美代子)
【深い呼吸が人間の自然治癒力を向上させる、“まほうの呼吸”ならば、浅い呼吸は体にさまざまな不調をおびき寄せる“魔の呼吸”です。】
 浅い呼吸は、呼吸循環の中枢にあたる体幹の表面部分に小さく窮屈(きゅうくつ)にとどまったまま、呼吸のエネルギーを全身に送り出すことができません。深い呼吸のように、全身へ波及していく力強さがないのです。
(『呼吸整体師が教える深呼吸のまほう 体の不調が消える、人生が変わる』森田愛子)
 じつはカトリック靖国神社には深い因縁があるのです。
 第二次世界大戦後、GHQ(連合国最高司令官総司令部)内には、靖国神社を軍国主義の象徴と見なし、焼き払った上に跡地をドッグレース場にしようとした動きがあったそうです。これには賛否両論があり、マッカーサー司令官も答えを出せずにいたようです。そこで、司令官は当時、ローマ教皇庁(ヴァチカン)の臨時駐日代表ブルーノ・ヴィッテル神父に意見を求めました。するとヴィッテル神父は、
「いかなる国も、その国に殉じた兵士に対して、敬意を表す権利と義務があり、それは戦勝国、敗戦国問わず平等である。もし、アメリカ陸軍が靖国神社を焼却したならば、米陸軍の歴史に永久に消すことのできない汚点を刻むことになるだろう」
 と、進言し、司令官は靖国神社焼却中止命令を出したそうです。
(『だから日本は世界から尊敬される』マンリオ・カデロ)
哲人●ほめられることでしか幸せを実感できない人は、人生の最後の瞬間まで「もっとほめられること」を求めます。【その人は「依存」の地位に置かれたまま、永遠に求め続ける生を、永遠に満たされることのない生を送ることになる】のです。
青年●ではどうするのです!?
哲人●他者からの承認を求めるのではなく、【自らの意思で、自らを承認する】しかないでしょう。
(『幸せになる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教えII岸見一郎古賀史健

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