でも今、私達を全力で支えてくれている、世界のたくさんの人達がいます。避難所で、イライラすることもあるけど、世界中の人達が応援してくれていると考えると、頑張れます。だから、もう少し私達を応援していて下さい。世界中の人達のおかげで、私達は生きていくことができます。災害にあって、本当に人の優しさがわかりました。これからも、世界中の人達に感謝して、いつか恩返しができることを信じながら、元気に生きていきたいと思います。(小齋可菜子 中学2年)『つなみ 被災地の子どもたちの作文集 完全版』森健

津波
 私は口笛だ。
 少年世一が日の出の力を借りて気随気ままに吹き鳴らす、へたくそのひと言ではとても片づけられない、切々たる響きの口笛だ。
 私は、けっしてきのうの延長などではない、未知なるきょうに向かって吹かれ、控えめな進行ではあっても確実に狂ってゆくこの世に向かって吹かれ、そして、人に拾われるまでの経歴が定かでない籠の鳥のために吹かれる。
(『千日の瑠璃 究極版丸山健二
 アルキュタスプラトンの友人で、常勝将軍と称えられた軍人にして政治家でもあり、音楽天文学物理学の分野で優れた仕事をし、古代世界ではきわめて高く評価されたピュタゴラス派の学者だった。そのアルキュタスが、「しかし、宇宙の果てとは何だろうか?」と問いかけたのである。
 もしも宇宙に果てがあるなら、なんとかしてそこまで行き、そこから外に向かって槍を投げたとしたら、その槍はどうなるのだろうか? 槍はこの世から消滅するのだろうか? それとも壁のようなものにぶつかって、はね返ってくるのだろうか? その壁はどれぐらい厚いのだろうか? 壁の向こうはどうなっているのだろうか?
 アルキュタスは槍投げのパラドックスにより、宇宙に果てがあるとすれば厄介な問題が生じるということを示したのである。
(『宇宙はなぜこのような宇宙なのか 人間原理と宇宙論』青木薫)
 大多数の人に共通していたのは、次の4点です。
・砂糖、肉、乳製品、精製した食品を大幅に減らすか、まったく摂取しなくなった
・野菜と果物を大幅に増やした
・有機(オーガニック)食品を選ぶ
・浄水器の水を飲む
(『がんが自然に治る生き方 余命宣告から「劇的な寛解」に至った人たちが実践している9つのこと』ケリー・ターナー:長田美穂訳)
 あなたの心が変わるとき、脳も変わる。(中略)
 あなたの心の中を流れるものがあなたの脳を形作るのである。ということは、心の持ち方一つによって、あなたは自分の脳を改良できるということにほかならない。それはあなたの人生だけではなく、周囲の人々の人生にとっても、計り知れない意味をもっている。
(『ブッダの脳 心と脳を変え人生を変える実践的瞑想の科学』リック・ハンソン、リチャード・メンディウス:菅靖彦訳)

ブッダ瞑想
 もとより、われらは鎌倉時代の偉大な仏教改革者にたいして、尊敬を払うものである。しかし、大いなるものの建設は、大いなるものの否定によって可能である。鎌倉時代の仏教改革者の仕事の大きさを知るためには、それ以前の日本の仏教の大きさと深さを知らねばならない。空海を貴族にとりいった一人の祈祷僧と片づけて、どうして伝統の大きさを知ることができようか。(『生命の海「空海」 仏教の思想9』宮坂宥勝、梅原猛
 奥田(愛基)が一国の首相を「お前」と呼び、「安倍を倒せ!」と叫んでも、大人は諌(いさ)めるどころか、「そうだ!」と同調した。大人からして「安倍」と呼び捨てにしている。その中には子供連れの女性もいる。明らかに異常な空間であるが、その異常さも含め、大人は、あえて彼らに何も教えないのだろう。この若者たちがどんな道を歩もうが、今は安倍政権さえ、口汚く罵(ののし)ってくれさえすればいいのだから。(『日本共産党研究 絶対に誤りを認めない政党』産経新聞政治部)

日本共産党
 とはいえ、多くの科学――分野で言えば、天文学、生物学、化学、物理学など多岐にわたる――の限界は、現在でも実際に見ることのできる範囲によって決まってしまう場合が多い。利用可能な最高性能の顕微鏡や望遠鏡で何を明らかにできるかにかかっているのだ。(『カルチャロミクス 文化をビッグデータで計測する』エレツ・エイデン、ジャン=バティースト・ミシェル:阪本芳久訳、高安美佐子解説)

ビッグデータ
「私たちはゲノムやコホートの研究自体を否定してはいません。しかし被災地では住居やコミュニティを失った方たちが、今も必死で生活を再建しようとしている最中です。そのような人たちをゲノムという複雑で繊細な研究の調査対象にし、さらに負担をかけるというやり方には断固反対です。機構側は「被災地は人の出入りが少なく三世代同居が多いので、ゲノムコホートに適している」と説明しています。しかしそれは被災地のニーズとは関係のない、研究者側の都合に過ぎません。それに三世代コホートで、自ら判断を下すことができない胎児のゲノムまで採るということも大きな問題を孕んでいます」(『東北ショック・ドクトリン』古川美穂)

災害
 それまでヨーロッパには、ジャガイモもトウモロコシもトマトもなかった。コーヒーも紅茶も知らなかった。甘いものも蜂蜜しかなかった。砂糖はまだなかった。食生活にうるおいをもたせるものとしては胡椒や香料が知られていたが、すごく値段が高くて一般庶民にはまったく手が出なかった。このような時代に、東方の「楽園」に赴いて豊かな物資を手にしたいという願望から大航海がはじまり、そこから商業革命が生まれた。(『東インド会社 巨大商業資本の盛衰』浅田實)

東インド会社
 しかし、仏教から言わせると、「生きることは苦である」と説くことは、ペシミスティック(悲観主義)ではなくて、事実です。事実は事実ですから、仏教の人が明るいこととは、なんの矛盾もありません。逆に私たち仏教の人としては、ほかの宗教の方にたずねてみたいものです。「生きることは、なにか楽なところがあるものですか?」と。(『ブッダのユーモア活性術 役立つ初期仏教法話8アルボムッレ・スマナサーラ
 チンギス・ハーンの繁殖の成功率は非常に高い。遺伝学者の研究では、この男性のDNAは、満州からウズベキスタンやアフガニスタンまでアジア在住の推定1600万人の男性の中で生きながらえている。いいかえると、全世界の男性の200人に1人は直系の祖先が1000年ほど前に実在した1人の男性にさかのぼるのである。(『なぜ人はキスをするのか?』シェリル・カーシェンバウム:沼尻由起子訳)
 私たちに必要なのは、新しい宗教や新しい聖書【ではない】。私たちが必要とするのは、新しい経験、新しい「私」感覚である。(『「ラットレース」から抜け出す方法 「私」をわからなくする世の中の無意識ルール』アラン・ワッツ:竹渕智子訳)
 首相の外国訪問は重要ではあるが、首相は元首ではない。天皇陛下が日本の国家元首である。元首の御訪問は国賓として扱われ、最高度の儀礼と接遇を受ける。到着時等に受ける国際儀礼上の礼砲も、天皇陛下は21発、首相は19発とされている。(『世界が憧れる 天皇のいる日本』黄文雄)
 一度すべてを失うと、何かを取り戻したところで、完全にもと通りになるわけではない。(『砂の王国』荻原浩)
 一切の思考や判断を差し挟まずに、見たものを「見た」、聞いたものを「聞いた」、感じたものを「感じた」と一つ一つ内語(ないご)で言葉確認(ラベリング)しながら、純粋に事実だけに気づいていく……。この作業を「サティ(sati)」と言い、ヴィパッサナー瞑想はサティの訓練を中心に進めていきます。(『ブッダの瞑想法 ヴィパッサナー瞑想の理論と実践』地橋秀雄)
 ベランダに腰を下ろし、その老人は語り始めた。
幸福とは、心の状態のことだ。決して金で買えるものではない。生きることの意味を正確に理解することで、その心の状態を進化させることしか私たちにはできないのだよ。いまの世代は、生きるとは何かの理解を急速に失いつつある。だれもかれも、最小限働いて、最大の給料がもらえるような仕事を探し始めている。そして、世界中の金品を集めても買えないような、果てしない欲望にとらわれているのだ」
(『東洋の呼び声 拡がるサルボダヤ運動』A・T・アリヤラトネ:山下邦明、林千根、長井治訳)
 人間ははたして「私」から自由になったことがあるでしょうか?(『時間の終焉 J・クリシュナムルティ&デヴィッド・ボーム対話集J・クリシュナムルティ:渡辺充訳)

デヴィッド・ボーム
「僕は腹のなかでは、アメリカと戦争をやって勝てるとは思っていなかったから、とても憂鬱な気持ちで読み上げましたよ……。あの時はねえ、陸軍が戦争をやるといっていたが、実際にアメリカとやるのは海軍なんだ。海軍が決心しないとやれない。陸軍は自分でやるんじゃないから腹がいたまない、それで勝手なことをいっていたんです。海軍は自分でやるんだから、最終的な決断は海軍がすべきだったんだ。ところが海軍は、できないとはっきりいわんのだ」(『昭和16年夏の敗戦猪瀬直樹

大東亜戦争
 ただ「善因善果、悪因悪果」という言い方は、アビダルマ的に厳密にいえば不正確であり、正確には「善因楽果、悪因苦果」と言わなければならない。善の行為が原因となって、好ましい安楽な結果が生ずる。悪の行為が原因となって、好ましからぬ結果が生ずる。原因のほうは道徳的に【善い】か【悪い】かであるが、結果のほうはその結果を受ける身にとって【好ましい】かあるいは【好ましくない】かであって、道徳的にいえばそれは善でも悪でもない中性である。したがって「善果・悪果」という言い方はできないのである。(『存在の分析「アビダルマ」 仏教の思想2』桜部建、上山春平
 ジェイムズと共同で、人びとが広大な社会的ネットワークでつながっているというアイデアについて考えはじめると、次のことがはっきりした。社会的影響は知っている人のところで止まるわけではないのだ。私たちが友人に影響を与え、その友人が自分の友人に影響を与えるとすれば、私たちの行動は一度も会ったことのない人に影響する可能性がある。(『つながり 社会的ネットワークの驚くべき力』ニコラス・A・クリスタキス、ジェイムズ・H・ファウラー:鬼澤忍訳)
●キリスト教と名前の由来
 パウロ(イエスの弟子、「異邦人の使徒」)→ポール(英)、パブロ(スペイン)
 ミカエル(天使の名)→マイケル、マイク(英)
 ヨハネ(イエスの洗礼者)→ジョン(英)、ジャン(仏)、イヴァン(露)
 ヤコブ(イエスの弟子)→ジェームズ(英)

●ゲルマン文化と名前の由来
 Karl(「男」を表すゲルマン系の言葉)→チャールズ(英)、シャルル(仏)、カール(独)、カルロス(スペイン)
 Hluodowlg(「高名な戦士」を表すゲルマン系の言葉)→クローヴィス(仏)
 →ルイ(仏)、ルードヴィヒ(独)、ルイス(英)
 Heinrich(「家の主」を表すゲルマン系の言葉)→ヘンリ(英)、アンリ(仏)、ハインリヒ(独)

(『ニューステージ 世界史詳覧』浜島書店編集部)
 それは、ブッダ・ゴータマの最初の説法なるものが、通例の説法とはことなり、むしろ、討論、研究というにふさわしいものであったことを示している。ブッダ・ゴータマは、まず、かの「四つの命題」を語って彼らのまえにおいた。彼らは、それをめぐって、いく日もいく日も、討議し、研究した。そして、そのようないく日かののち、ついに5人のなかの1人、コーンダンニャ(憍陳如)なるものが、それを理解し、納得した。そのとき、ブッダ・ゴータマは、「コーンダンニャは悟った。コーンダンニャは悟った」と、声をあげて喜んだ。(『知恵と慈悲〈ブッダ〉 仏教の思想1増谷文雄梅原猛

仏教
 戦争という危急の事態が、そうでなければ無名のままで終わったかもしれない多くの人々に、名声と評価をもたらした。勇気だけでなく――それは私たちがもうほとんど気にも留めなくなったほど一般化していたが――これまで潜んでいた、思いも掛けない才能や、天才までもが、まったく予期しなかった場所で、苦難の暗さをバックにして、明るいライトを浴びたのだった。(『ある小さなスズメの記録 人を慰め、愛し、叱った、誇り高きクラレンスの生涯』クレア・キップス:梨木香歩訳)

スズメ
 スズメに限りませんが、鳥の巣は、卵を抱いてヒナを育てるためだけの場所であって、我々の家のように「暮らすためのもの」ではありません。抱卵期の親鳥は昼も夜もなく卵を温めますから、そういう意味では巣は寝床にもなりますが、ヒナがある程度大きくなったら、親鳥は巣の近くの木立の中などで寝ます。そして、子育てが一通り終わったら、翌年まで、ほったらかしです。(『スズメ つかず・はなれず・二千年三上修
「復原をして、すっかり貧乏になりました」
と、屈託なく笑われる吉川(金次)さんの研究を、私は、文部省の研究費を受けて“研究”している大学人や研究所などのいわゆる専門家の研究なるものと、どうしても比較せざるをえなかった。研究費をもらうどころか、生活費をさいてまでつぎこんで、学問に役立つ研究が、下町の職人の家から生まれたのである。
(『森浩一対談集 古代技術の復権』森浩一)
 核抑止力とは、「お互いに核ミサイルを持っているから攻撃できない」という単純な考え方ではないのだ。(中略)
 米ソ冷戦時代に核戦争が起きなかったのは、この相互確証破壊が成立していたからだ。(中略)
 戦略原潜がある以上、米ソともに核攻撃ができないというのが、相互確証破壊の理論である。
(『紛争輸出国アメリカの大罪藤井厳喜
 たとえば、地面に根をはって生きている植物を見て、私たちはつい、植物は「動けない」と考えてしまいがちです。しかし植物は、むしろ積極的に「動かない」ことを選んだのです。植物は、生きている環境と一体化して、その環境(光、温度、水分など)をとても上手に利用しています。(『これでナットク!植物の謎 植木屋さんも知らないたくましいその生き方』日本植物生理学会編)
「闇のなかでしか、見えないものもあるんだよ」(『風の影』カルロス・ルイス・サフォン:木村裕美訳)
 不幸というものは、傍観者であるか、当事者であるかによって、見え方はまったく異なる。(『ジェノサイド高野和明
 津波のスピードは、水深の平方根にほぼ比例して、深いところほど速く、水深4000mの深い海では時速約712kmと、まるでジェット機並の速度で四方に伝播(でんぱ)する。然し、そのスピードは、陸地が近づき水深が浅くなるにつれて、海ごと走って来た津波が海底の障害に突き当るため、急速に衰えてくる。それでも水深1000mで時速255km(秒速70m)、200mで時速160km(秒速45m)というから近海に来てからでも新幹線ぐらい、ついで普通の電車ぐらいのスピードで押し寄せて来る。
 水深が浅くなって津波のスピードが落ちて来ると、同時に津波の山と山の間がしだいに縮まり、前を進む波に、後ろから押し寄せて来る波が、つぎつぎに追いつき、覆いかぶさり、折り重なるような形になる。つまりはエネルギーが前後に圧縮される。
(『津波てんでんこ 近代日本の津波史山下文男
 人間はどこかで、会社なり学校なり、自分以外の誰かに動かされている環境を持っていなければいけません。何も強制されていない環境に置かれると、人間はいつの間にか、脳のより原始的な機能である感情系の要求に従って動くようになってしまいます。その結果、生活のリズムを失い、面倒なことを避けるようになり、感情系の快ばかり求める生活になる。脳は基本的に怠け者であり、楽をしたがるようにできています。(『脳が冴える15の習慣 記憶・集中・思考力を高める』築山節)
 昼食後に、重大な決断が待っていた――オフィスで読書するか、居間にのこって読書するか、についての。(『A型の女マイクル・Z・リューイン:石田善彦訳)
有本●この数年の間に、では何があったのか。2010年9月に、尖閣諸島の沖で、中国の漁船と称する船が、日本の海上保安庁の巡視船に体当りをするという事件がありました。あの時は、右も左もなくほぼすべての日本国民が中国に対して怒るとともに、日本政府の対応に憤りましたね。この事件をきっかけに、名古屋では、市井の人たちも、活動家ではない、商店街の女性店主といった方々までもが、中国総領事館による大規模な土地の買収に反対する運動を展開するようになりました。
 さらに、尖閣諸島の国営化に伴って中国にある日系企業が焼き討ちされたり、小笠原等でのサンゴ密漁もあった。日本だけでなく南シナ海でもやりたい放題。のんびりしている日本人も、さすがに中国はとんでない国だということには気づいているわけです。
 でも、見えない形での日中戦争がすでに始まっているという認識には至っていません。
(『リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ』石平、有本香
 その評判は、男性から女性へというデイヴィッドの内科的および外科的性転換が、発育上正常な子供に対してはじめて行われたことだけではなく、その症例に特別な価値を与える、確率的にきわめて珍しい状況にも由来していた。デイヴィッドは一卵性双生児の片方として生まれていた。唯一の兄弟である弟は、その実験における理想的な対照――つまりはペニスも睾丸もあり、遺伝子も同じ男性として自然に育てられた。(『ブレンダと呼ばれた少年 ジョンズ・ホプキンス病院で何が起きたのか』ジョン・コラピント:村井智之訳)
 サッカーとは、人生である。
 なぜなら、人生で起こることは、すべてサッカーでも起こるからだ。しかも、サッカーではもっと早く、もっと凝縮して起こる。つまり、人間が一生涯で経験できるものすべてが、非常に短い時間の中で起こりうるのだ。一度の人生で起こりうる美しいこと、醜いこと、すべて詰め込まれたのがサッカーなのである。
(『日本人よ!イビチャ・オシム:長束恭行訳)
 嘘は、信じなくてはだめなのです。事実は、信じる必要がありません。たとえば、「地球は丸い」ということを「信仰」している人はいますか? 信仰する必要はないでしょう。それは事実ですからね。(『あべこべ感覚 役立つ初期仏教法話7アルボムッレ・スマナサーラ
「さっきのは……永遠の場所じゃない……
 そう呼べるものは……あそこで自分で見つけるしかないんだ」
(『同じ月を見ている』土田世紀)
 ところが、ウルトラマンによく似た「光の国」の使い・ゾフィが現れて、ドラマは意外な方向に展開する。「私と一緒に光の国に帰ろう」というゾフィの誘いを、ウルトラマンは断る。

 ウルトラマン「私はもう2万年も生きたのだ。地球人のいのちは非常に短い。それにハヤタはまだ若い! 彼を犠牲には出来ない」
 ゾフィ「ウルトラマン、そんなに地球人が好きになったのか! よろしい、私はいのちを二つ持ってきた。その一つをハヤタにやろう」(シナリオより)

(『怪獣使いと少年 ウルトラマンの作家たち』切通理作)
 世界の成文化憲法国188のうち、平和主義と呼べる条項を備えている国家は、158カ国(84%)に及び、「日本国憲法が世界で唯一の平和憲法」という言い方は、完全に誤りである。(『いちばんよくわかる!憲法第9条』西修)
 日本では欧米で一般的とされている「183日ルール」が利用できない。欧米では年の半分、つまり183日以上滞在している国を居住地とするというルールがある。これを悪用するかたちで183日以上ひとつの国にとどまらないようにし、複数の国を渡り歩くことでどこの国にも税金を払っていない人がいるのだ。このような人を「永遠の旅行者」と呼ぶ。(『パナマ文書 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う渡邉哲也
 日本の源泉徴収制度は、課税当局から見ると大きなメリットがある。「源泉徴収義務者」という用語があるように、給与を給与所得者に支払う者は法律によって、源泉徴収分を差し引いた残額を給与として給与所得者に支払わなければならない。そして源泉徴収をした額は、原則として翌月10日までに税務署に納付する義務を負う。これは逆にいうと、当局は徴税にかかる必要なコストを源泉徴収義務者に背負わせているということでもある。(『タックス・イーター 消えていく税金志賀櫻