岡ノ谷●これを「ハンディキャップ原理」と言うんです。もともと無駄なことをすることが生物学的な資質の強さを表すという考えで、ものすごく説明力の強い原理なんです。最初は冗談だと思われていたんですが、実際そういう形質を埋め込んでシミュレーションするといろいろなものが進化するというのがわかってきた。今は進化生物学ではきわめて大切な原理になっていて、それを使って、たとえば音楽の進化を説明しようという人もいますし、僕はそれを使って、言語の進化も説明しようとしているんですけど。(『言葉の誕生を科学する』小川洋子、岡ノ谷一夫
小林●さらに中国人の体質がわかったのは、わしが描いた『台湾論』の北京語訳が台湾で発売されたときだよ。台湾にいる国民党系の支那人たちがわしの『台湾論』を焚書(ふんしょ)するんだから。こうれはもう異常な奴らだと思わざるを得ない。そのうち人民日報もわしを批判し始めたし、中国社会科学院で「小林よしのり研究」なんて論文も発表された。(『はじめての支那論 中華思想の正体と日本の覚悟小林よしのり有本香
 幸福を探すと、どんどん苦しみが増える(『結局は自分のことを何もしらない 役立つ初期仏教法話6アルボムッレ・スマナサーラ
 人口移動の少ない静的社会では、同じ村落に祖父も孫も住んでいた。つまり、みんなが同じ体験をしていた。同じ体験をしていたので感情や価値観も同質的であった。同質的社会では以心伝心が可能である。自分がこう思うのだから相手も多分そうであろうと推論しても大体当たる。しかし今日のように、背景の違う人間同士が一緒に人生のある瞬間を過ごすような異質的社会になると、自分がこう思うから相手も多分そうであろうと推論できない。自分はこう思うが相手はどうかなときいてみなければわからない。つまり、以心伝心ができないのである。そこで、いちいちことばに出して相互にわかりあう必要が出てきた。カウンセリングが登場するゆえんである。(『カウンセリングの技法國分康孝
 教育は社会集団の維持と集団目標達成という機能がつよく、カウンセリングは特定個人の維持と特定個人の目標達成という機能がつよい。(『カウンセリングの理論國分康孝
 日本には約600種の鳥がいます。しかし、常時これだけの鳥が生息しているわけではありません。日本にいる鳥は、1年中いる鳥と、ある特定の季節にだけ見られる鳥に分けることができます。前者を留鳥(りゅうちょう)、後者を渡り鳥といいます。(『身近な鳥の生活図鑑三上修
 私が言いたいのは、こういうことです。
 田老や釜石など東日本大震災で被災した地域は、「想定外」だったから被害を受けたわけではありません。また、「想定が甘かった」わけでもありません。そうではなくて、「想定にとらわれすぎた」のです。
(『人が死なない防災』片田敏孝)

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