人間の本来的な不幸は飢えと寒さであると、ある人は書いている。これは確かであるが、だれもあまり気にしていない。それよりも恋愛とか友情、嫉妬とか出世とか、要するに人間関係にその情熱のほとんどを使っている。文学を読んでも、映画やテレビを見ても、現代人の関心は自然的条件に対するよりも、圧倒的に人間関係に向いている。人間関係とは人間間における情報の交換であると極論できる。これからの社会に死活的に重要なのは、広い意味における情報の取得、処理、発信なのである。(『人間原理の宇宙論 人間は宇宙の中心か松田卓也
 もちろん、シュレーバーの父は息子を迫害するつもりで迫害したのではなく、息子を愛し、立派な人間に育てるつもりであった。本当に恐ろしいのは、子に対する親のあからさまな迫害、虐待、冷遇ではなくて、愛情、思いやり、献身といった名の迫害なのである。(岸田秀)『魂の殺害者 教育における愛という名の迫害』モートン・シャッツマン:岸田秀訳
 日本はこの(MSA)協定締結の条件であった軍備増強の義務として、1953年7月、警察予備隊から成長していた保安隊をさらに格上げし自衛隊を発足させ、アメリカ軍事顧問団を受け入れるなどしてアメリカの要請に応えた。戦後の大きな転換点となった日本の自衛隊発足、再軍備化は、アメリカの余剰農産物が活用された見事な戦略であった。
 この時受け入れた小麦のことを「MSA小麦」というが、その小麦を国内で消費するため、厚生省は粉食奨励を「栄養改善運動」の柱にして、学校給食ではパンとミルクの給食を定着させ、パン食普及などの力を入れ、「近代的」な食生活推進のために活動した。
(『「アメリカ小麦戦略」と日本人の食生活』鈴木猛夫)

玄米