ひねりのきいた驚きこそ、短編小説の命だ。(『ポーカー・レッスンジェフリー・ディーヴァー:池田真紀子訳)
 政治とはもっと広いもので、いってみれば、もてる力を、いかにすれば公正に、かつまた効率良く活用できるかの「技」(わざ)ではないかと考えています。(『マキアヴェッリ語録塩野七生
「理趣」(りしゅ)は、いろいろな意味をもつことばであるが、もともとは「道」(みち)を意味する。従って「理趣」とは「真理への趣き」「真理への道」に当ることばと理解して良い。ここでは、難解な「仏の真理」が、もっとも簡明な表現で示されている。(『和訳 理趣経金岡秀友

仏教
 プリゴジンは基本的につぎのような問いを発していた。なぜこの世には秩序と構造があるのか? それはどうして生まれたのか?(『複雑系 科学革命の震源地・サンタフェ研究所の天才たち』M・ミッチェル・ワールドロップ:田中三彦、遠山峻征訳)

複雑系
 生活保護受給者は約217万人、約162万世帯で過去最多(厚生労働省、2014)
 貯蓄・金融資産ゼロの無資産世帯が3割 単身では4割近い(金融広報中央委員会、2014)
 平均所得金額 全世帯…537.2万円 高齢者世帯…309.1万円 母子世帯…243.4万円(厚生労働省、2013)
 サラリーマンの平均年収は414万円の低水準(国税庁、2013)
 生活意識が「苦しい」と答えた世帯は59.9%(厚生労働省、2014)
 20~64犀の単身男性の25%が貧困状態 女性は32%(国立社会保障・人口問題研究所、2012)
(『実録!超ド貧乏 ヤバすぎる最底辺の生現場』格差問題研究会)
 人間の魂の計量法はない。人間の心の勇気の重さを量るすべはない。(『血の咆哮』ウィリアム・K・クルーガー:野口百合子訳)
 ぼくの青春時代はいたった気楽なもので、ぼくはスキップを踏んで子供から大人になった(『偽りの楽園トム・ロブ・スミス:田口俊樹訳))
「疑問の余地はないよ、きみ。まったく疑問の余地はない。コカインは、マナグア中の政治家が成し遂げたよりも間違いなく多くをここの人々にもたらしている。悲しいことだが、麻薬が貢献しているのだ。この美しい家々を見てごらん。麻薬のおかげでできたものだ。税金のようなものだよ。学校や教会も、政府が建てたものではない。漁師たちと、彼らが見つけた代物が稼いだ金で建ったのだ」(『フェアトレードのおかしな真実 僕は本当に良いビジネスを探す旅に出た』コナー・ウッドマン:松本裕訳)
「貴様が何を信じていようがかまわん。キリストだろうがマホメットだろうがイワシの頭だろうが、勝手に信じるがいい。もし本当に自分の頭で考え抜いたすえに、それを信じているのならな」(『ジョーカー・ゲーム』柳広司)
ふくろう先生「いや、それは逆だよ、たろうくん。世襲君主というのは、あらゆる君主の中で最も統治が簡単なものなんだ。なぜなら、平民は君主の家系に支配されることに馴れてしまっているからね。たとえば侵略者が世襲君主の政権を奪い取ったって、平民たちが侵略者の統治に納得できなければ、世襲君主を呼び戻そうとさえするんだ。平民たちは、とにかく自分たちの生活が変わらないことばかりを願うものだから、世襲君主というのはとても統治が簡単なものなんだよ」(『よいこの君主論架神恭介、辰巳一世)
 チェルノブイリや異常気象や、人体遺伝学を巡る論争やアジアの金融危機といったさまざまな出来事や脅威と、いまわたしたちが直面しているテロの脅威に共通するものは何でしょうか。それらは、いずれも言語と現実との乖離を表しているのですが、わたしはその乖離そのものを「世界リスク社会」と呼んでいます。(『世界リスク社会論 テロ、戦争、自然破壊』ウルリッヒ・ベック:島村賢一訳)
 私はかつて伝統文化を支える三つの支柱について述べたことがある。支柱のその一は、〈強いる〉、そのニは〈くり返す〉、その三は、〈さとる〉だといった。(『コスモスの思想 自然・アニミズム・密教空間岩田慶治
 流言蜚語(ひご)の伝播の状況には、前記の燃焼の伝播の状況と、形式の上から見て幾分か類似した点がある。
 最初の火花に相当する流言の「源」がなければ、流言蜚語は成立しない事は勿論であるが、もしもそれを次から次へと受け継ぎ取り次ぐべき媒質が存在しなければ「伝播」は起こらない。
(『地震雑感/津浪と人間 寺田寅彦随筆選集寺田寅彦:千葉俊二、細川光洋編)

災害
 ツァラプキンは今一度彼ににっこり笑いかけた。それは、芸術家同士の連帯を意識した笑いだった。そしてその瞬間、キングは自身とこのロシア人青年が今テニスの奇蹟(きせき)を演じようとしていることを悟った。(『ウィンブルドン』ラッセル・ブラッドン:池央耿訳)
 言葉ではそこには到達できません。言葉は指し示すだけです。あまりに自然で普通のことなので、言葉にしようとしても意味をなさないんです。その言葉を聞く人がまったく同じレベルにいたり、まったく同じ感じ方をしていたりしないかぎり、言葉は誤解されるからです。自分の理解を通して自分で理解するしかありません。(『わかっちゃった人たち 悟りについて普通の7人が語ったこと』サリー・ボンジャース編:古閑博丈訳)

悟り