FRBは事実上、世界に対して通貨戦争を布告しているのである。FRBの政策がもたらす問題として懸念されていることの多くが、すでに海外で現れつつある。アメリカドルが増刷されると、中国でインフレ率が上昇し、エジプトで食糧(ママ)価格が高騰し、ブラジルで株式バブルが発生する。ドルの増刷は、アメリカの債務の実質的価値が低下し、外国の債権者が安くなったドルで返済を受けることを意味する。ドルの価値の低下は、途上国の失業率の上昇につながる。途上国の輸出品の価格がアメリカ人にとって高くなるからだ。その結果生じるインフレも、銅、トウモロコシ、原油、小麦など、途上国が必要とする原材料の価格を上昇させる。諸外国は補助金、関税、資本規制などによって、アメリカ発のインフレを撃退しようとしており、通貨戦争は急速に拡大している。(『通貨戦争 崩壊への最悪シナリオが動き出した!ジェームズ・リカーズ:藤井清美訳)
(1948年度)3位の【岩波雄二郎】(1919~2007)は当時の出版社の代表格である岩波書店の店主である。岩波書店は、1913年に雄二郎の父・岩波茂雄(1881~1946)が東京都神田神保町に古本屋として開業したもので、翌1914年に夏目漱石の知遇を得て『こゝろ』を出版、古書店から出版社に転じた。
 1927年に岩波文庫、1938年に岩波新書を刊行し、古典の普及と学術書の出版に注力し、「岩波文化」を形成した。
(『日本の長者番付 戦後億万長者の盛衰』菊地浩之)
 ナチス・ドイツでは、労働者の環境が整えられ、医療、厚生、娯楽などは、当時の先進国の水準をはるかに超えていた。
 国民には定期的にがん検診が行なわれ、一定規模の企業には、医者の常駐が義務づけられた。禁煙運動や、メタボリック対策、有害食品の制限などもすでに始められていた。
 労働者は、休日には観劇や乗馬などを楽しむことができた。また毎月わずかな積み立てをしていれば、バカンスには豪華客船で海外旅行をすることもできた。
 思想的な是非はともかく、経済政策面だけに焦点を当てた場合、ヒトラーは類(たぐい)まれなる手腕の持ち主ということになるだろう。
(『ヒトラーの経済政策 世界恐慌からの奇跡的な復興』武田知弘)

世界恐慌