言葉というものは、重要である。スローガン、イメージ、シンボル、ステレオタイプ、記憶の断片――すべてこれらのことは、自己や他者についての概念を形づくり、私たちの行動に影響を与える。そして言葉はたびたび誤解のもととなり、言葉から生まれた概念は歪められ、行動は悲惨で破壊的なものとなる。(『容赦なき戦争 太平洋戦争における人種差別』ジョン・W・ダワー:猿谷要監修、斎藤元一訳)