しかしシナ人はそれが分かると言い出し、誤訳をベースに雑経や捏造を恣意(しい)的に付会(ふかい)することによって年代を絞(しぼ)り込み、最新シナ思想の転売で立身(りっしん)しようとした最澄は「それは近未来だ」と日本人に信じさせ、日蓮は「それは今だ」と信じた。田中智学や石原莞爾は、現代人なのにその信者の系統に連(つら)なったのである。(『人物で読み解く「日本陸海軍」失敗の本質兵頭二十八