四つ葉のクローバーが生じる原因はいくつかありますが、一つには、葉ができあがるときに踏まれたりして傷つけられると、奇形になって四つ葉になるのです。そのため、四つ葉のクローバーは、道ばたや運動場などでよく見つかります。
 幸せのシンボルが、道ばたにあるというのも意外ですが、本当の幸せは踏まれながら育つものであることを、四つ葉のクローバーは教えてくれているのかもしれません。
(『なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか 仏教と植物の切っても切れない66の関係』稲垣栄洋)