「子どもたちはそこに生きていた」と、チューリップを見ながらお母さんは語った。13年冬、慰霊碑の横におおよそ20~30個ほどチューリップの球根が植えられた。その事実を知らない全国からの来訪者が、慰霊碑の周りをスコップで掘り起こして各々植樹していく。お母さんはその様子を見て、植えたうちどれだけのチューリップが花咲くか不安を抱えていた。迎えた14年5月、たくさん植えたはずのチューリップは、亡くなった14人の子どもと同じ数だけ鼻を咲かせた。(『呼び覚まされる 霊性の震災学』東北学院大学 震災の記録プロジェクト 金菱清(ゼミナール)編)

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