人間の魂は本来何者にも束縛されずにその生をまっとうしうる力をもっている。にもかかわらず、生きる過程において、人間はさまざまな呪縛を身にまとい、囚われ、自らのありようを制約する。
 このように自ら囚われることを「自己呪縛」と呼ぶ。何者かによって呪縛されているということを認め、認識することは難しいが、「自己呪縛」にある状態を認識することは、さらに困難である。
(『魂の脱植民地化とは何か』深尾葉子)

安冨歩魂の脱植民地化