そのような状況で若者、特に全共闘の学生にも人気のあった作家の倉橋由美子さんが、『朝日新聞』のインタビュー記事の中で、「男だったら何をしていますか?」という質問に対して、「男の子だったら、三島さんにお願いして『楯の会』に入れてもらいます」と答えていました。新聞を読んだ私は、初めて「楯の会」に対する理解者を見つけたように感じました。(『果し得ていない約束 三島由紀夫が遺せしもの』井上豊夫)

三島由紀夫