弱冠22歳、青白き英国諜報部員、アーネスト・メーソン・サトウが、大胆にも「ジャパン・タイムス」で革命論をぶち上げる。サトウが論文で日本国内を煽り、グラバー五代寺島をイギリスに送って、英国政府を動かす。見事な連係プレー、英国諜報部が覚悟をもって磨き上げたシナリオである。(『龍馬の黒幕 明治維新と英国諜報部、そしてフリーメーソン加治将一

明治維新日本近代史フリーメイソン
 ついていた。
 ついているのはいいことだ。だが、つきは瞬時に変わる。幸運は逃げ足が速く、気まぐれで、浮気症だ。
(『暗殺者グレイマン』マーク・グリーニー:伏見威蕃訳)
 願わくば
 偉大なる精霊が 明日も
 あなたのこころに
 日の出を もたらさんことを。
(『虹の戦士北山耕平翻案)

インディアン
 恐怖が、徐々に僕の心を麻痺させて行った。僕の覗き込んでいる地階の夜の中には、呪詛と憎悪と怨恨と嫉妬とに充ち満(ママ)ちた悪の深淵が開いている。ただ僕は、それが記憶から喪われた過去の幻(ママ)象なのか、まだ生まれない未来の感情の先駆なのか、知ることが出来なかった。しかし僕は暗闇の中に明かに見ていたのだ。魔女の祭壇の大きな器に犠牲たちが一つに煮つめられるように、人間の体験し得るあらゆる悪の素材が塔の奥底に澱んでいることを。(「塔」福永武彦)『筑摩現代文学大系 75 中村真一郎・福永武彦集
 記憶力に興味を持ち始めたごく初期の頃――カーベロの真似をしていた頃――にすでに私は、トランプの順番などのように関連のない情報の羅列を憶えるためには、情報をコード化してイメージに変換することが必要だとわかっていた。イメージに変換することで、ばらばらの情報をつなげることが可能になるのである。このプロセスでは想像力を駆使する。そして、論理や空間認知をはじめとする脳の機能を幅広く使うことになる。(『記憶に自信のなかった私が世界記憶力選手権で8回優勝した最強のテクニック』ドミニク・オブライエン:梶浦真美訳)
 コンビニ客は、売れ残った弁当を値引き販売しているからといって、ワーッと集まってきたり弁当を余計に買ったりはしないものです。あくまでも、お腹がすいたから必要な分を買おうと店に入り、そこにある選択肢の中から選んで買う――つまり、値引き販売をしたからといって客数や販売数が増えるわけではないということです。値引き商品を棚に並べれば、単に【通常価格で売れたはずの分が値引き販売分に置き換わってしまう】のです。
 この、値引き販売によって売れなくなる通常販売の部分を「機会損失」といいます。
(『「値引きして売れるなら捨てるよりマシ」は本当か? 将来どちらのほうが儲かるかで考える損得学』古谷文太)

ビジネス
「その際に伏見宮家に日本の海外ネットワークを委ねる密約が交わされたが、これらの諸施策が奏功したのを観て実施されたのが、閑院宮家の創立である。
 矢野系シャーマニズムとは、地動説に立脚する数理系シャーマニズムのことである。伏見宮家の創立以来、海外情報を御進講するために、彼らが海外ネットワークを組み立てて、充実させてきた。閑院宮家の創立は、海外ネットワークを補強するための強化策で、その主力は法親王系シャーマンで構成されていた」(『南北朝こそ日本の機密 現皇室は南朝の末裔だ』落合莞爾)

日本史
 あれ以来、父は以前と変わってしまったのだ。父からは大事なもの、人好きのする活気のようなものが消えうせてしまった。(『ナイスヴィル』カーステン・ストラウド:山中朝晶訳)
 生きとし生けるものが喜々として生きるのは神の意志だろう
 しかしここに生きてはならぬ人間がいた(玉砕命令が出て生きているということは死刑である)
 やがて司令部からくる「死の使者」をまっているのだった
 責任の最も重い将校は力なく遠い海をみつめていた
(『総員玉砕せよ!』水木しげる)

戦争
 幕末の日本には、全国で47万人くらいの武士がいたらしい。しかし戦争では、特定の戦場に、相手より強力な戦力を集中できた者が勝つ。ペリー艦隊は、日本の海外の好きな場所に、300人の海兵隊を投入することができる。しかも、艦砲射撃の支援火力付きである。日本側が1500人の火縄銃隊をあつめてきたら、こんどは別な場所を襲撃すればよいのだ。有力な親藩の城下町も、多くが海岸の近くにあり、焼き討ち攻撃には弱かった。
 この機動力と火力とを、徳川政権が実力で排除するためには、台場ではなく、鉄道か軍艦かの、どちらかが必要なのであった。
(『日本の戦争Q&A 兵頭二十八軍学塾兵頭二十八

戦争日本近代史
 現在の私は、もう桂離宮という権力にあやつられることはない。自分では、その勢力圏からぬけだしたと思っている。桂離宮にたいする無理解も、平気で書けるようになった。芸術的な感受性という点で、背のびをすることも、ひところよりはよほど少なくなっている。
 こうなると、かつての自分も、かなり冷静な目で見られるようになってきた。いったい、私の言動を拘束したあの権力は何だったのか。私は、どのような権力により操作されていたのか。そういうことに興味がわいてきた。
 安直なヒロイズム気分をゆるしてもらうならば、現在の私は権力から脱出してきた亡命者である。そして、この本では、亡命者の立場から祖国の内情とその歴史を書いてみたいと思っている。
(『つくられた桂離宮神話』井上章一)