それからわずか3カ月で、満州全土を占有し、昭和7年3月には反張学良派の民間人の要請に応じて、関東軍は身を退き、満州人による満州国を建国した。
 その仕掛人が、42歳の若き作戦参謀、石原莞爾〈いしわら・かんじ〉中佐だった。
「たった1万の兵隊で、近代装備の22万の張学良軍を制圧し満州全土を占領したとは信じられない」
 これが北京や天津、上海に駐留する英、米、仏、伊国武官たちの共通話題となる。当然ながら、天津や北京駐在のアメリカ軍の司令官からはワシントンの陸軍省、参謀総長のダグラス・マッカーサーにも報告された。報告されずとも、各紙が満州事変を報道していたから、全世界の人たちが知るところとなる。
(『石原莞爾 マッカーサーが一番恐れた日本人』早瀬利之)
「お前、このいくさというものはね、動くエネルギーがいくさするんで、飾ってあるお雛さまがいくさするんじゃないぞ」(『石原莞爾 満州国を作った男』別冊宝島)

石原莞爾
 芭蕉は『野ざらし紀行』のなかで「汝が性(さが)のつたなきをなけ」ということを言いました。旅の途次、打ち捨てられた赤子が泣き叫んでいた。だが、芭蕉はそれを救ってやろうとしない。
 赤ん坊よ、お前さんは自分の不運な境遇に泣くしかないのだよ。だけど、不運はお前さんだけじゃない、世間のみんなもそう、私だってそうなのだよ、じつは。
「汝が性のつたなきをなけ」とはこういう意味でしょう。
 なんと非情な突き放し方でしょうか。ここに見られるのは、他人を押しのけてでも生きなければならない人間の非情さです。
(『無名の人生渡辺京二
 この「剽窃事件」は、三角寛〈みすみ・かん〉以外のものがサンカについて語ると、サンカ及び三角寛から抗議を受けることになるということを世に知らしめる契機となった。サンカとの密約について、サンカ用語を使用する権利は、三角寛ただ一人に帰属するということも、この事件によって、ジャーナリストの間の「不文律」となっていったようである。(『サンカと三角寛 消えた漂泊民をめぐる謎』礫川全次)

サンカ
 日本の戦後にはそこへ、マルクス主義の風靡という要素が加わり、マゾヒズムはいやが上にも激症化した。東京裁判史観によって過去の日本を断罪しただけではなく、日本を「遅れた資本主義国」と規定することで二重の断罪をしたわけだ。その象徴的な例が、戦前の1932年にコミンテルンから日本共産党に与えられた運動方針、いわゆる「32年テーゼ」に沿って、明治維新をブルジョワ革命ではないとし、明治国家を絶対主義王制と規定した史観であり、それは現在の社会科・歴史教科書にまで尾をひいている。(『「悪魔祓い」の現在史 マスメディアの歪みと呪縛稲垣武

メディア
 先に来たものは、壁際の自分の机を文庫と一所におろして、自分の席にもって行きますが、その時、先輩の人の机も並べておきます。あとから来た先輩はそれを見て鄭寧(ていねい)にお礼をいいます。これが小さい子には非常に嬉しかったものです。子供たちは先生からも教わりますが、塾長という、教生格の先輩が、先生に代って教えたり、注意したりもします。この「朝読み」の素読の声で、子供の頭の良し悪しはたいてい分ったもので、大勢の中で、「あれは誰さんの声」などといわれるようにハッキリしたのは、必ずしも大きい声ではなくても、際だって出来のいい子にきまっていたそうです。(『武家の女性山川菊栄

日本近代史
 そもそも日本の首相も、政治家も、保守派の論客も、靖国神社とは何かを知らない。
 英霊とは何かを知らない。
 靖国神社が「奉慰顕彰」(ほういけんしょう)の施設であること、「顕彰」とは何かを知らない。
 靖国神社の思想と、千鳥ケ淵御苑の思想は、全然違うということを知らない。
 靖国神社とアーリントン墓地が、全然違うということも知らない。
 靖国神社を将来どうしたいのか、考えてもいない。
 自衛隊員が戦争で死ぬ日が来たら、どこに祀(まつ)るのかを考えていない。
(『保守も知らない靖国神社小林よしのり

日本近代史
 21世紀のアインデンティティー・ウォーが開始されたのだ!!
 では我々日本人のアイデンティティーとは何だ?
 そもそも日本人とは何者なのか?
(『新ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論 2小林よしのり

日本近代史
 平和
 平和の反対は…
 戦争
 違う
「平和」という(状態)の反対は…
「混乱」という(状態)
 では戦争の反対は?
「戦争」という(手段)の反対は…
「話し合い」という(手段)
(『新・ゴーマニズム宣言SPECIAL 戦争論小林よしのり

日本近代史