惨憺たる敗戦によってそれまでの神がかり的な皇国思想の迷夢から醒めた日本人は茫然自失した。大多数の知識人も喪家の犬のように右往左往した。戦争に積極、消極を問わず協力した知識人は、そのことを負目としていたうえ、戦犯扱いされる恐れもあったから、その贖罪と救済のためにも何か強力な救い主、メシアが必要だった。
 そこへ戦争に反対して17年も獄中にあったという共産党幹部が出獄し、凱旋将軍のように迎えられた。また彼等の信奉する共産主義も革命とプロレタリアートの独裁による社会主義の建設を経て、共産主義社会という千年王国が地球上に実現するという福音を説くものであったから、メシアとしては十分の資格を備えており、風にそよぐ葦のようなか弱いインテリ連中は先を争って共産主義になびいた。
(『「悪魔祓い」の戦後史稲垣武

日本近代史
 私は最近、ウィンストン・チャーチルが妻のウィニーとやりとりした書簡を、読む機会があった。
 日本人についてさまざまなエピソードを書いているが、許容範囲を逸脱した差別的表現で、日本人を侮蔑している。イギリス人からそのような醜い言葉が発せられたのを、耳にしたことはない。罵詈雑言というか、これでもかと貶(おとしめ)る表現を使っていた。
(『英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄』ヘンリー・S・ストークス)

日本近代史
 この本には、戦後世代を覚醒させる力がある。(小林よしのり)『パール判事の日本無罪論田中正明

パール判事日本近代史
 情報は取るものと考えるのは初歩の発想であり、基本はギブ・アンド・テイクの交換関係だから、提供するものがなければ何も得られないし、相手よりも多くのことを知っていないと、真に価値ある情報は摑み取れないのである。
 結論的に言うと、実力のバランス関係で相手よりも強ければ、ポテンシャルの差で吸い取れるのが情報であり、価値のある情報は相手の側が持ってくるし、知的に追い詰めて本音を叩き出すためにも、信頼される立場を確保することが肝心である。
(『インテリジェンス戦争の時代 情報革命への挑戦藤原肇

インテリジェンス
 この不安定を使いこなすことこそ、武術的に身体を使いこなす第一歩だ。グラリと前後左右に倒れる力を利用すれば、手だけではなく体全体で刀が抜ける。よく考えれば当然だが、人間が2本の足で直立する姿勢というのは、常に「すぐ使える位置エネルギーをプールしている」姿勢でもあるのだ。(『実践!今すぐできる 古武術で蘇るカラダ甲野善紀監修)
 人間の進化とともに脊椎が水平から垂直へ変化してきたなかで、椎間板はより重い重量を支えられるように適応し、衝撃を吸収したり柔軟さを保つために、脊椎にはいくつかの彎曲(わんきょく)が形成されました。(『自分で治せる! 腰痛改善マニュアル』ロビン・マッケンジー:銅冶英雄、岩貞吉寛訳)
 太陽から地球へのエネルギーの流れを、一つのシステムの中での自然の仕組みとして捉え、起きている一つ一つの現象を、システム全体の中でのエネルギーが「姿を換えていく過程」として扱うことが大事なのです。(『太陽と地球のふしぎな関係 絶対君主と無力なしもべ』上出洋介)
 すなわち、ここで挙げた日本が直面する数々の危機的状況は、決して一過性のものでもなければ、個々の無関係な危機の集積でもない。日本が文明の衰退期にあるからこそ、同時多発的に噴出してくる「歴史的危機」ではないのか、という観点から考えてみる必要があるのかもしれない。それは、いわば「戦後文明」とも呼べる、この数十年の日本社会の生き方としての「危機」なのではないか。(『国民の文明史中西輝政
 要するに、「A級」「B級」といった犯罪類型は裁判所憲章第五条の(a)項、(b)項にあたるというだけのことである。著者が前著『東京裁判の国際関係』でも指摘したように、「級」なる呼称は class の翻訳だが、犯罪の【性質】上「C級よりもA級のほうが重大だ」といったタテの序列関係を示すわけではない。(『東京裁判』日暮吉延)

東京裁判日本近代史