金銭に対する考え方は、17世紀になると大きく変化した。1694年から、アダム・スミスが『国富論』を世に問うた1776年の間に、銀行が発行した紙幣の総額が、当時流通していた金属貨幣を初めて上回った。(『ロスチャイルド、通貨強奪の歴史とそのシナリオ 影の支配者たちがアジアを狙う宋鴻兵〈ソン・ホンビン〉)
 さて、ペットボトルを石油から作り消費者の手元に届けるまでの石油の使用量は、ボトルの大きさにもよりますが約40グラムです。
 ところが、このボトルをリサイクルしようとすると、かなり理想的にリサイクルが進んでも150グラム以上。(ママ)つまり、4倍近く石油を使うことになります。資源を節約するために行うリサイクルによって、かえって資源が多く使われるという典型的な例です。資源が多く使われるのですから、その分だけゴミも増えます。
 もし「リサイクル率」を計算するときに、目の前にあるペットボトルだけの回収率ではなく、運搬する車や人の労力など、リサイクルに使うあらゆるものを計算に入れてリサイクル率を出せば、この矛盾はもっと早くわかったと思います。
(『リサイクル幻想武田邦彦
 呼吸に関わる筋肉は身体の深部にあるものが多く、それゆえ、ふつうはコントロールしにくいものです。ところが、呼吸法の精度を高めていけばいくほど、それらの筋肉もコントロールできるようになると同時に、それらの筋肉を支配している部分の脳の働きもよくなるのです。(『だれでも「達人」になれる! ゆる体操の極意高岡英夫
 自己改革の最大の敵はルーティン(型にはまった行動)である。(『悩めるトレーダーのためのメンタルコーチ術ブレット・N・スティーンバーガー:塩野未佳訳)

トレーダー
 定職をもたないエルデシュはほとんど金を持っていなかったが、なけなしの金をすべて他者への奉仕のために使った。金がなくて勉強を続けることができない大学院生のことを聞くと彼は小切手を送った。マドラスで講演をするときは、その報酬をかならずインドの偉大な数学者シュリニヴァーサ・ラマヌジャンの未亡人に捧げた。エルデシュはラマヌジャン本人にも妻にも会ったことはない。しかし、ラマヌジャンの公式の美しさが若き数学者であるエルデシュを興奮させたのである。(『My Brain is Open 20世紀数学界の異才 ポール・エルデシュ放浪記ブルース・シェクター:グラベルロード訳)

ポール・エルデシュ
 良いインディアンとは、死んだインディアンだけである。
     フィリップ・H・シェリダン
(『ベトナム戦争のアメリカ もう一つのアメリカ史白井洋子

戦争アメリカ
 1848年にコンコードでおこなわれたソローの講演を記録したこのエッセイ(※『市民の反抗』)は、20世紀になって全世界で読まれるようになった。それは20世紀のはじめロシアのトルストイに影響をあたえ、また、インドの独立運動を指導したM・ガンジーは、彼の非暴力不服従運動を展開するにあたって、このエッセイを肌身はなさずもちあるいていたという。さらにそれは第二次世界大戦中の反ナチズムの抵抗運動や、M・L・キングが指導したアメリカの黒人公民権運動、ベトナム反戦運動などにも大きな影響をあたえた。(『プラグマティズムの思想魚津郁夫

ガンディー
「俺はたくさん人を殺してきた。この手は血に染まって、洗っても洗っても染(し)みがとれない。この修行者はこんな俺に本当のことを言ってくれている。この人についていこう」
 彼は手にもっていた弓や剣をすべてがけから投げ捨てて、自分の額をブッダの足につけてひれ伏して言った。
「あなたのことばを聞いて、自分が行なってきた恐ろしいことを断じてやめなければならないという気がしてきました。どうか弟子にしてください」
 ブッダはそのとき
「来たれ、修行僧よ」
 と一言、言われた。そのことばだけで、彼はブッダの弟子として修行僧になったのである。
(『ブッダ物語中村元、田辺和子)

仏教
 人間は根源的な生存欲を中核(コア)とし自己を構築しています。さらに、生存欲から立ち昇るさまざまな欲求、願望によって自己中心の世界を構築します。一般の普通人は、自己のつごうに合わせて世界を切り取り、レンガを積んで家を建てるようにして世界像を構築するのです。この世界像が偏狭で利己的であればあるほど争いが起こります。犯罪が起こり、人種差別、不当な収奪、戦争まで起こります。これが我々の「現実」といっていいでしょう。したがって「現実」とは、個人の欲望のつくり出した虚構にすぎません。我われは決して「ありのままの世界」を見てはいないのです。(『ブッダの人と思想中村元、田辺祥二、大村次郷写真)

仏教
 エルサレムではキリスト教徒の巡礼や礼拝は許されていたから、本当は戦争をする理由なんてなかったんだ。それなのに十字軍はエルサレムを攻撃して陥落させると、イスラム教徒やユダヤ教徒の大虐殺をやる。「浄化」のためにね。(『まんが パレスチナ問題山井教雄

パレスチナ
 そのうち、見難い涅槃についてはつぎのように説かれています。
「比丘(びく)たちよ、私は、そこに来ることも、行くことも、止(とど)まることも、没することも、生まれかわることも説きません。それは拠り所のないもの、生起のないもの、所縁(しょえん)のないものです。これが、すなわち苦の終わりです」(『自説〈ウダーナ〉第八章「第一涅槃関係経」』)
(『パーリ仏典にブッダの禅定を学ぶ 『大念処経』を読む片山一良

仏教
 エコノミストとは、きのう自分が予測したことがなぜきょう起こらないのかを、あした知る者。 ――ローレンス・J・ピーター
(『伝説のトレーダー集団 タートル流投資の黄金律カーティス・フェイス楡井浩一訳)

トレーダー
 このように「盲点」を隠蔽しあう関係が成立すると、人間は合理的思想を喪失します。そうなると、人間はもはやロボットになってしまいます。人間がロボットになると、もう自律性も創造性も何もなく、集団の相互作用が生み出す力に翻弄されるようになります。こうして暴走が起きるのです。(『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語安冨歩
 あるときお釈迦さまは、大きな森の前で落ち葉を手ににぎると、弟子たちにこう話されました。
「自分が知っていることはこの巨大な森ほどたくさんありますが、あなた方に教えたのは、この手のひらの上の葉っぱほどのことです」と。そのことばにつづけて、「私はあなた方が苦しみをなくして解脱するために必要なことは、すべて教えています」ともおっしゃったのです。
(『死後はどうなるの?アルボムッレ・スマナサーラ

仏教
マーラ:子孫がいる人は子孫で喜ぶ。牛(豊富、財産という意味)がいる人は牛で喜ぶ。執着に値するものがあることこそが人間の喜びです。何もない人に喜びもありません。

ブッダ:子孫がある人は子孫で悩む。牛がある人は牛で悩む。執着に値するものがあると、それは人間の悩みになる。無執着の人には悩みはありません。

(『苦しみをなくすこと 役立つ初期仏教法話3アルボムッレ・スマナサーラ

仏教
 ヨーロッパは500年にわたってアジア・アフリカを搾取した。しかし彼らはけっして謝罪しないし、賠償金も払わない。500年のヨーロッパが謝罪しないのに、3年半の日本が謝罪するのは、外交音痴だ。もしこれがイギリスや中国だったら、「海部首相は利敵行為をした。彼は売国奴である」と罵倒されるに決まっている。英・蘭・仏はなぜ謝罪も賠償金も払わないのか、研究しなさい。(ヤン・ヴィダル夫人〈元新聞記者〉)『世界が語る大東亜戦争と東京裁判 アジア・西欧諸国の指導者・識者たちの名言集』吉本貞昭
 生きることは「感覚があること」、そしてその感覚は「苦」なのです。そして、この「苦」が消える瞬間はありません。ただ変化するだけです。
 たとえば、1時間ぐらい座っていると腰が痛くなってしまいます。そこで立ったら、立った瞬間は「ああ、楽になった」と思うかもしれませんが、実際に起こっていることというのは「座っている苦」から「立っている苦」への変化です。一瞬、それまでの「座っている苦」が消えますから、幸福に感じるかもしれませんが、それは勘違いです。ただ、新しい「苦」に乗り換えただけのことです。
 私たちは瞬間、瞬間に、「苦」という感覚を味わっているのです。
(『怒らないこと2 役立つ初期仏教法話11アルボムッレ・スマナサーラ

怒り仏教
 怒りは自分を壊し、自然を破壊し、挙句の果てには他人の幸福まで奪います。ですから、自分を甘やかしてはいけません。我々は怒りをなんとかするよう、真剣に努力すべきです。「怒らないこと」は個人の課題でもあり、生命全体からの要請でもあります。(『怒らないこと 役立つ初期仏教法話1アルボムッレ・スマナサーラ

仏教
 ライプニッツの壮大だが実現しなかったビジョンは、ある天才的かつ有効な洞察に基いている。それは、複雑な概念がどれだけあるにせよ、人間の抱く単純な概念は、数が有限にちがいない(単純な概念は終わりに行き着く)うえ、不連続である(暑さによるぼんやり、ムード、雲を通して見る月と違って、自然の境界がある)ということだ。
 有限個の単純な概念しかなければ、思考のなかで何らかの組織原理が働いているにちがいない。
(『史上最大の発明アルゴリズム 現代社会を造りあげた根本原理デイヴィッド・バーリンスキ:林大訳)

アルゴリズム
 ロブのFXに対する基本スタンスは「リスク・レス/トレード・レス」。つまり「より小さなリスク/より少ないトレード」というものです。(『超カンタン アメリカ最強のFX理論ロブ・ブッカー、ブラッドリー・フリード)

為替
 アメリカ社会主義は、ユダヤ人やドイツ系移民がつくった都市部の小さなサークルからスタートした。それがしだいに広まって国全体に根づきはじめ、全国で100万ほどのアメリカ人が、社会主義系の新聞を読むまでになっていた。(『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史ハワード ジン、レベッカ・ステフォフ編:鳥見真生訳)
 アメリカ奴隷制は、二つの点で歴史上もっとも残酷な制度だ。まず、もっと金もうけをしたいという果てしない強欲さによって、隆盛の一途をたどっていったということ。さらに、その根本には、白色人種が主人で、黒色人種は奴隷だ、という強い人種的偏見が巣くっていたということだ。この二つの理由のため、アメリカの奴隷は、人間以下の存在とされたのである。(『学校では教えてくれない本当のアメリカの歴史ハワード ジン、レベッカ・ステフォフ編:鳥見真生訳)
佐藤優●なぜ、いま大川周明なのかということですが、現在、世界を新古典経済学派的な市場原理主義が席巻しています。「自由競争」というのは、実は最強国に有利な論理であって、19世紀であればイギリス、20世紀であればアメリカしか利さない。つまり帝国主義の論理だということです。そこに気づくかどうかが、いま問われていると思います。(『アメリカの日本改造計画 マスコミが書けない「日米論」関岡英之、イーストプレス特別取材班編)
 江戸の識字率は、世界でもまれに見るくらいの高さでした。江戸市内だったら、ひらがなに限っていえば、ほぼ100パーセントで、当時のロンドンやパリと比べても群を抜いています。絵草紙(えぞうし)でもなんでも、漢字の脇に仮名が振ってあれば読めました。ただし、黙読ができないので、声に出して読まないと頭の中に入っていきません。高札場(こうさつば)などに御触(おふ)れが立つと、集まった人々が各々声に出して読むので、輪唱のようになってしまいます。貸本(かしほん)などでも、座敷の中でひとりが読んで、女性が出るところになると「じゃあ、女将(おかみ)。ここから読んでくれ」と、バトンタッチして、それをみんなが聞くというように4~5人で楽しみました。(『お江戸でござる杉浦日向子監修、深笛義也構成)
 植民地ヴィクトル・ユゴーの関係はふかい。この国民作家は、アフリカの植民地化をヨーロッパ文明の崇高な使命と考えており、フランスはユゴーの作品を携えて世界に浸出した。ホンデュラスの農民にとってユゴーは、ちょうど近代ヨーロッパにとってのホメロスに当たり、「文明」の起源にして象徴のようなものだった。(『宗教vs.国家 フランス〈政教分離〉と市民の誕生』工藤庸子)

宗教
 だから冬の間中は寒さだけが敵と思えたのに、それが終わるやいなや、私たちは飢えていることに気づく。そして同じ誤りを繰り返して、今日はこう言うのだ。「もし飢えがなかったら!……」
 だが飢えがないことなど、考えられない。ラーゲルとは飢えなのだ。私たちは飢えそのもの、生ける飢えなのだ。
(『アウシュヴィッツは終わらない あるイタリア人生存者の考察プリーモ・レーヴィ:竹山博英訳)

ナチス強制収容所
「このように、最高の頭脳がシステム化して結合する。それが未来の支配のかたちだ。ひとつの意志がここから全国民を動かすのだ。それが人間の頭脳であろうと、頭脳のような機械であろうと、やることは同じだ」(『1999年以後 ヒトラーだけに見えた恐怖の未来図五島勉

ヒトラー