官僚機構の淵源(えんげん)は明治の太政官(だじょうかん)制、さらに遡(さかのぼ)れば古代日本の律令(りつりょう)政治にある。明治においては、議会政治が始まる20年も前に官僚主導の意思決定体制が構築され、すでにこの時代に官僚による専制=有司専制(ゆうしせんせい)が問題視されていたことを知らなければならない。(『日本の独立 主権者国民と「米・官・業・政・電」利権複合体の死闘植草一秀