あれかこれがありさえすれば、幸せになれるだろうと信じることによって、われわれは、不幸の原因が不完全で汚れた自己にあることを悟らずに済むようになる。だから、過度の欲望は、自分が無価値であるという意識を抑えるための一手段なのである。(『魂の錬金術 エリック・ホッファー全アフォリズム集エリック・ホッファー:中本義彦訳)