いかにもルーキーといった風情で、なめらかな額に“意欲満々”という文字が並んでいるのが目に見えるようだった。(『12番目のカードジェフリー・ディーヴァー:池田真紀子訳)
「持たざる者」が「持てる者」と同じ戦略をとっていては、その資産格差は拡大する一方です。なぜなら、「持てる者」には、より良質な投資機会が提供されるのが世の常だからです。世の中の儲かる情報は、すべからく持てる者に集中するようにできています。(『改訂版 不動産投資の破壊的成功法金森重樹
 量子論は、物質や自然がただ一つの状態に決まらずに非常にあいまいであることを、そしてあいまいさこそ自然の本質であることを私たちに示したのです。(『「量子論」を楽しむ本 ミクロの世界から宇宙まで最先端物理学が図解でわかる!佐藤勝彦監修)
 分けてしまうことは、ヘーゲルが『精神現象学』の序論で述べているように、じつは、殺してしまうことである。(『「分ける」こと「わかる」こと坂本賢三
 正しく考えるよりも前に、正しく見ることが必要なのであります。(『「自分で考える」ということ澤瀉久敬〈おもだか・ひさゆき〉)
佐治●その万物流転の中で、昨日も僕は佐治晴夫だったし、今日も佐治晴夫なのですが……。

養老●それを僕はシステムの安定性と呼んでいるんです。要するに北里大学だとか日本政府と同じでしょう、と。北里大学は、仔細に見ると、毎年毎年設備が変わっていますね。もしかして100年経ったらなくなっているかもしれない。

(『「わかる」ことは「かわる」こと佐治晴夫養老孟司
 アメリカに、「キャプテン・クランチ」と呼ばれている男がいる。
 こいつは、ある日、子供向けの駄菓子(クランチ)のおまけに付いている笛の音が、電話の交換機を動作不良に落とし入れることを発見し、以来、20年以上にわたって数々の「電話タダ掛け法」を案出しては世間に公表し続けている、まことに物騒元気迷惑天晴(あっぱれ)な男だ。
(『「ふへ」の国から ことばの解体新書小田嶋隆
「相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟し、幸福の中で消えていく」ジョン・テンプルトン(『円高円安でわかる世界のお金の大原則岩本沙弓
富岡幸雄●当時、ヨーロッパに付加価値税があることは聞いていたけどね。あんなものは人類最後の税金なんです。というより、【税金なんかじゃない。物価なんです。税の本質に反する、単なる国民からの収奪の手段であって搾取のマシーン】なんです。(『あなたの知らない日本経済のカラクリ 対談 この人に聞きたい!日本経済の憂鬱と再生への道筋岩本沙弓
 歳月はただ過ぎ去り、代わり映えのしない一年が繰り返すだけだった。貧しさ、窮乏、諦めにも似た思いがつのり、人生で確かなものはひとつの悲しみ、時とともに当たり前になってしまった悲しみだった。父親と同じく、彼も愚痴をこぼさなかった、一度として。(『火によって』ターハル・ベン=ジェルーン:岡真理訳)
 日本のニュースでは占領と侵攻のことを取り上げられることが多いのですが、占領時でなくても実はチェックポイントによるこの封鎖こそがパレスチナ人の生活に壊滅的な打撃を与えていることを、私はパレスチナを訪れて初めて理解しました。
 このことにより、観光客はもちろん、人の流れも物資の流れも制限され、街としての機能を止められてしまうのです。
(『「パレスチナが見たい」森沢典子
 郵貯、簡保、年金は、預ける側の国民にとっては大切な個人資産である。しかし、預かる側の政府にとっては税外の国庫収入という程度の認識でしかない。返済することにいっさい頓着(とんちゃく)することなく、あたかも税金と同じような感覚でこの「裏収入」を使い切ってしまうという悪弊が、そっくりそのまま戦後に残されてしまったのである。しかも、本来は政府の暴走を抑制すべき議会までもが、「族議員」に代表されるように、官僚と結託して、後先を考えない使い切り方式に積極的に加担してしまう。(『「お金」崩壊青木秀和