正直に税金を納めている市民の知らないところで、タックス・ヘイブンを舞台に所得分配の公平を著しく損なう悪事が行われているのである。その悪事による弊害はめぐりめぐって、市民の生活はおろか、一国の財政基盤をもゆるがし、さらには世界経済を危機に陥れている。
 タックス・ヘイブンは魑魅魍魎(ちみもうりょう)の跋扈(ばっこ)する伏魔殿である。脱税をはたらく富裕者だけでなく、不正を行う金融機関や企業、さらには犯罪組織、テロリスト集団、各国の諜報機関までが群がる。悪名高いヘッジ・ファンドもタックス・ヘイブンを利用して巨額のマネーを動かしている。
(『タックス・ヘイブン 逃げていく税金志賀櫻

タックスヘイブン
 このように、心が変化すると、必ず体も変化します。反対に、体を少し調整するだけで、心も変化していくものなのです。ヨーガは、呼吸や姿勢をコントロールすることで自律神経の働きを正常に戻します。すなわちヨーガとは、バラバラになりがちな心と体を結びつけ、そのバランスを調えるためのテクニックの集大成といっていいでしょう。(『DVDで覚えるシンプルヨーガLesson綿本彰
 仏陀はつつましく、そして思いに沈みながら歩みを運んでいた。その静かな顔は喜んでいるとも、悲しんでいるとも見えなかった。その顔はひそやかに内に向かってほほえんでいるように思われた。ほほえみを内にたたえて静かに安らかに、どこか健康な児童にも似て、仏陀は歩みを運んだ、あらゆる弟子の僧と少しも違わず、きびしき戒律の定める衣を着け、その戒律に従って足を踏み進めた。しかしその顔(かんばせ)とその歩み、その静かに伏せた眼差(まなざ)し、静かに垂れた手、さらにその静かに垂れた手の一つ一つの指までも、平和を語り、完成を語り、作らず、倣(なら)わず、永久(とわ)の静けさ、永久の光、侵し得ない平和の中に、おだやかに息づいていた。(『シッダルタヘルマン・ヘッセ:手塚富雄訳)

仏教
「あのね、あたしたち一世一代の冒険に、あんたをつれていこうと思うのよ。」クローディアはくりかえしました。
「それはさっきいったろ。」ジェイミーは歯をくいしばりました。「さ、話して。」
「あたし、家出することにしたの。そしてあんたをつれてくことにしたのよ。」
(『クローディアの秘密』E・L・カニグズバーグ:松永ふみ子訳)
 本来の意味での秘密結社は、内部がいくつかの位階に分けられており、その位階の一つ一つに対応した秘儀を有している。結社への入社式(イニシエーション)または加入礼と呼ばれるものは、普通、その結社へ新しく加わる人間が通過しなくてはならない資格試験であり試練を指すが、これを通過して結社のメンバーになった者は、内部のさらに高い位階を、一つずつ進んでいくための秘儀を、いくつも通過しなくてはならない。したがって、秘密結社とは「血縁や地縁の原理によらない任意加入の、位階制に応じた秘儀を伴う目的集団」であると言うことができよう。(『秘密結社綾部恒雄
唐詩選』という本は、偽書であるにしても、李攀竜〈リ・ハンリュウ〉の詩論にそった選集のダイジェスト版である。だが彼の詩論は、今のわれわれにとっては文学史的な意義以上のものを、おそらく持ち得ないであろう。それよりもむしろ、唐詩の最も簡便な選集としての価値を重視しなければならぬ。(『唐詩選』前野直彬注解)

詩歌
「体幹ウォーキング」では、“腕振りは後ろに引く”が鉄則です。(『「体幹」ウォーキング』金哲彦)