神話は、同じ話を繰り返し、論理的な根拠を言わない。コトバで伝わる人々の意識が共鳴し合って共同幻想をつくります。【集団心理では異常なことも普通に見えるとき】があります。(『マネーの正体 金融資産を守るためにわれわれが知っておくべきこと吉田繁治

マネー
 残念な話だが、19世紀を代表する科学者のなかには、ヴェルヌとは反対の立場をとり、さまざまなテクノロジーについてまったく不可能と断じた人もいた。ケルヴィン卿は、ヴィクトリア朝時代において最も有名な物理学者かもしれないが(ウェストミンスター寺院でアイザック・ニュートンの隣に葬られている)、「空気より重い」装置が空を飛ぶことは不可能と断言した。(『サイエンス・インポッシブル SF世界は実現可能か』ミチオ・カク:斉藤隆央訳)
「私の記憶は正しいかしら?」スーザンが言った。「私たちが初めて愛を交わしたのは、あのソファの上だったかしら?」
「そうだと思う」私が言った。「少なくとも、始めたのはあそこだ。その後、きみが拍手喝采したのを覚えている」
「ほんとに?」
「きみは、おれは持続性のすばらしさで賞をもらうべきだ、と言った」
「そんなことを言わなかったのは、まず間違いないわ」
「あの時、なんと言ったのだ?」
「『二度と私に触らないで、この無骨者』と言ったような気がする」
(『冷たい銃声ロバート・B・パーカー:菊池光訳)
 第一次世界大戦以来、肉体・精神両面に関してさまざまな研究がなされてきた。たとえば心的外傷後ストレス障害は、ヴェトナム戦争までは公式に認められておらず、名称も定まっていなかった。今日では、戦争の心的外傷がわれわれに及ぼす影響が、だいぶわかってきている。しかし、軍隊のほうも、兵士をより有能な殺し屋に仕立てあげるために、懸命の努力を続けている。(『本当の戦争 すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄』クリス・ヘッジズ:伏見威蕃訳)
 では、お釈迦さまは「なにかを信じなさい」というように「特別な信仰」を人びとに伝えたのでしょうか。いいえ、そうではありません。つねに「客観的な事実」を説かれたのです。まるで弁護士のように、「これはどう考えますか。では、こういうことはどう思いますか」と相手に訊くのです。その問いに答えていくうちに、相手は「ああ、なるほどそういうことか」と真理をつかんでしまうのです。すると相手はみずからの意志で、「じゃあ、やっていよう。これをためしてみよう」と決めて実行するわけです。実践するか否かはあくまで個人の意志にまかされるのです。(『原訳「法句経」(ダンマパダ)一日一話アルボムッレ・スマナサーラ

仏教
 2004年だけでも、アメリカ企業は2640億ドルを広告に注ぎ込んだ。これは新聞、雑誌、テレビ、ラジオ、ダイレクト・メール、業界紙誌、電話帳、インターネットでの広告費の合計である。この年、ヨーロッパの広告費の総額は1250億ドル、日本の広告費総額は560億ドルだった。要するに、禁欲主義、イデオロギー宗教、広告などの方法を使って、そう意識しているかどうかはともかく、どの社会でも指導者層が欲求を管理している。富の創出の出発点にあたる欲求を管理しているのである。(『富の未来』アルビン・トフラー、ハイジ・トフラー:山岡洋一訳)
「ホークはその人の名前なの、それとも姓なの?」
「ただホークだ」
(『背信ロバート・B・パーカー:菊池光訳)