わたくしといふ現象は
 仮定された有機交流電灯の
 ひとつの青い照明です
(あらゆる透明な幽霊の複合体)
 風景やみんなといつしょに
 せはしくせはしく明滅しながら
 いかにもたしかにともりつづける
 因果交流電灯の
 ひとつの青い照明です
(ひかりはたもち、その電灯は失はれ)
春と修羅 心象スケッチ宮沢賢治

詩歌
 紀元前12世紀、モーセシナイ山十戒を授かったとされる頃から、【ユダヤ教】が形成される。しかし、長らくユダヤ人の民族宗教に留まり、彼らの聖典『【旧約聖書】』(ヘブライ語聖書)は古代オリエントに数ある神話群の一つに過ぎなかった。それが、紀元後30年頃に出現したナザレのイエスの宣教を描いた『【新約聖書】』(ギリシア語聖書)を経てシリーズ化し、急激にオリエントの他の神話群を圧倒して各地に拡散しはじめる。(『古代オリエントの宗教』青木健)

キリスト教
(ルドルフ・)オットーによれば、ヌーメン的なものの第一の特色は、それが神秘的だという点にある。そこには合理的な要素の混入もありうるが、ヌーメン的なものが常に【神秘的なもの】として示されることに変りはない。そして確かに、人間は規則の全体によってよく規定された人間の条件の中で、おのれを確立するに至らないとするならば、それは、絶対的安定性という理想を不可能にするすべてのものによって、人間はおのれから脱出するということなのである。そこで、不安を呼び起こすものの象徴は、神秘的なものとして感じられる。われわれはそれを《ヌーメン的なもの》と呼ぶことができる。(『儀礼 タブー・呪術・聖なるものJ・カズヌーヴ:宇波彰訳)
 ウパニシャッドは、「奥義書」と訳されたり、「秘教」とよばれたりするが、その本来の意味は必ずしもはっきりしていない。語源的には「近く」upa- 「坐る」nisad という意味があり、弟子が師匠に「近坐」すること、こうして伝授される秘説、さらにその秘説を集録した文献を意味する、という解釈が一般に行なわれてきた。(『世界の名著 1 バラモン教典 原始仏典長尾雅人〈ながお・がじん〉責任編集)

バラモンヒンドゥー教
 しかしコンピュータは「計算機」であり、そこには「情報」という概念は存在しなかったのです。この「情報」という概念を作ったのが、クロード・シャノン(1916-2001)であると言われています(『シャノンの情報理論入門 価値ある情報を高速に正確に送る』高岡詠子)
 遠くで竜巻がひだ飾りのついたドレスをひるがえし、神がかり状態の呪術師を思わせる不気味な踊りを繰り広げている。そのヒステリックな動きも、拷問にかけられた者が天に差し伸べる二本の腕のような、石灰化した二本のヤシの木にこびりついた粉塵を払うことはできない。夜が退却し敗走するときに忘れていった、あるかないかのような風も、うだるような暑さに呑み込まれてしまった。(『カブールの燕たちヤスミナ・カドラ: 香川由利子訳)
 結び目理論の中で「解きほぐすことのできない結び目が存在するか」という問題が提起されてから、それが初めてゲッティンゲンの数学者クルト・ライデマイスター(1893-1971)によって解決されるまで、実に230年の時を要した。1932年にライデマイスターは結び目不変量という考え方を用いて一つの解決方法を提案した。(『5分でたのしむ数学50話』エアハルト・ベーレンツ:鈴木直訳)

数学