社会学は使うものだ。「見る」「知る」「考える」では言い表せない、独特な手触りがそこにはある。(『社会学の方法 その歴史と構造』佐藤俊樹)
 魂が植民地化されていると人は、自分自身の地平ではなく、他人の地平を生きるようになります。自分自身の感じる幸福ではなく、他人が「幸福」だと考えることを追求するようになるのです。(『原発危機と「東大話法」 傍観者の論理・欺瞞の言語安冨歩
 1812年、ロシア人の90%は農奴であった。地主階級の全くの所有物として売り買いされていた。気まぐれで売買されることもあり、かつての西欧の小作人よりむしろ奴隷に近い。1789-99年に起きたフランス革命の行動指針と理想は、ナポレオンの遠征軍とともに広がっていった。中世の社会秩序を壊し、政治的境界線を変え、国家主義(ナショナリズム)の概念を醸成した。彼の遺産は、実社会にも影響を及ぼし、一般的な国民主権と法体系が、地域的な決まりやしきたりという多様で不明確な習慣に取って代わった。そして故人、家族、財産権といった新しい概念が導入された。また、地域によってバラバラだった度量衡も統一された。(『スパイス、爆薬、医薬品 世界史を変えた17の化学物質』ペニー・ルクーター、ジェイ・バーレサン:小林力訳)
 彼(※ラス・カサス)は『すべての人々を真の教えに導く唯一の方法について』(1526年ころ執筆を開始し、40年以降に完成。以下、『布教論』と略記)の中で一般論として、「個々の人間の間に、知性や理性の鋭さや働きにおいて多少の差があるのは事実だが、ある民族や国民全体が、あるいは、ある地方や王国の人々すべてが愚鈍かつ無知無能で、福音の教えを受け入れる能力を完全に備えていないということはあり得ない」と主張しているのである。(『大航海時代における異文化理解と他者認識 スペイン語文書を読む染田秀藤

インディアン
 2009年7月13日の逮捕から20日後、岩川は、ひとまず勾留から解かれた。独房で、そう宣告された。全ての荷物をまとめて、そこを出た。刑務所の職員5~6人による、出所のためのセレモニーがあって、勾留を解く旨の文書が読み上げられた。玄関に向かった。50~60メートルも歩いただろうか。秋田県警の刑事が「ちょっとそこに腰掛けてください」と椅子に誘導した。逮捕状を見せられた。「二階堂に対する2回目の買収の容疑……」(『つくりごと 高齢者福祉の星岩川徹逮捕の虚構大熊一夫

検察警察