1995年にオクラホマ・シティの連邦ビルを爆破した犯人、ティモシー・マクベイがすぐに逮捕されていなかったら、米国はミシガン州を初め(ママ)とする、マクベイが故郷と呼ぶ場所を攻撃しただろうか。そんなことはしない。マクベイを発見して処罰するまで、大規模な捜査をするだけである。けれども、米国は、アフガニスタンに関して、タリバン政権を支持する人々を、アフガニスタン人であろうと外国人であろうと「テロリスト」であるとし、法的ではないにせよ道徳的に、9月11日の惨劇か、そうでなければ過去の反米テロリズムに関わっていると決めつけた。そして、アフガンへの攻撃は、フェア・ゲームであるとしたのである。(『アメリカの国家犯罪全書』ウィリアム・ブルム:益岡賢訳)