近代科学の起源に関する模範的な論考のなかで、歴史家のハーバート・バターフィールドは、人口に膾炙(かいしゃ)した一つの対比を引用している。甚大な影響を及ぼした17世紀の科学革命に唯一肩を並べうるものは、キリスト教の出現を措(お)いて他にない、と。(『科学と宗教 合理的自然観のパラドクス』J・H・ブルック:田中靖夫訳)

科学と宗教