第一次世界大戦以来、肉体・精神両面に関してさまざまな研究がなされてきた。たとえば心的外傷後ストレス障害は、ヴェトナム戦争までは公式に認められておらず、名称も定まっていなかった。今日では、戦争の心的外傷がわれわれに及ぼす影響が、だいぶわかってきている。しかし、軍隊のほうも、兵士をより有能な殺し屋に仕立てあげるために、懸命の努力を続けている。(『本当の戦争 すべての人が戦争について知っておくべき437の事柄』クリス・ヘッジズ:伏見威蕃訳)