では、この(※原子力)ムラの住人は一体どのくらいいるのだろうか。独自に計算してみた。原子力産業に関わる人口に平均世帯人員を掛けた数字は約70万人だった。
 この数字だけを見れば多いと思うかもしれないが、日本の全人口と比較すると、わずか0.6%にも満たない数字だ。
 この少数の利権集団が、官僚制度や政治家をうまく使いこなして、原発行政を推進している。
(『なぜ少数派に政治が動かされるのか? 多数決民主主義の幻想』平智之)