80万人以上の罪のないルワンダの男たち、女たち、子供たちが情け容赦なく殺されるのにちょうど100日が費やされたが、その間、先進世界は平然と、また明らかに落ち着き払って、黙示録が繰り広げられているのを傍観するか、そうでなければただテレビのチャンネルを変えただけだった。(『なぜ、世界はルワンダを救えなかったのか PKO司令官の手記ロメオ・ダレール:金田耕一訳)
 勇敢な奴らは、例外なく死んでいった。
 まだ生き残っている勇敢な博奕打ちが居たとするなら、そいつはもうすぐ、死ぬ。間違いなく、死ぬ。必ず、死ぬ。
(『賭けるゆえに我あり森巣博
 真実は両者の中間にある。つまり、世界は完全な無意味ではないが、意味のわかる部分は限られている。このため、わたしたちはある方向には行動できるが、他の方向にはどうするべきかまったくわからないのである。(『偶然とは何か 北欧神話で読む現代数学理論全6章』イーヴァル・エクランド:南條郁子訳)
 どんな所に置かれても光る言葉を
 首にかけて置きたい

 何時までたっても色あせない言葉を
 目の底にやきつけて置きたい
 長い長い時間の歴史の上で
 美しい風化を遂げた言葉の清潔さを
 耳に飾って置きたい

(『塔和子 いのちと愛の詩集塔和子

詩歌
 宗教は、われわれの子供たちが合理的な教育を受けられないようにしている。宗教は、われわれが戦争の根本的な原因を取除くことを阻止している。宗教は古い峻烈な罪と罰の教義のかわりに、科学的協力の倫理をわれわれが教えられないようにしている。人類は黄金時代の入口にいるとも言えよう。しかし、もしそうだとするならば、まず第一にその扉を守つている龍を殺す必要がある。この龍の名は宗教である。(『宗教は必要かバートランド・ラッセル:大竹勝訳)

キリスト教科学と宗教
「最強の呼吸法」は旧ソ連軍で生み出された訓練法「システマ」の核となる技術です。システマはほんの10数年前まで国家機密でしたが、ソ連崩壊とともに世界に公開され、格闘技としてはもちろん心身の健康法としても高い効果を持つことから、急速な勢いで各国に広まっています。(『ストレス、パニックを消す! 最強の呼吸法 システマ・ブリージング北川貴英
 死の恐怖を征服するもっともよい方法は――少なくとも私にはそう思われるのだが――諸君の関心を次第に広汎かつ非個人的にしていって、ついには自我の壁が少しずつ縮小して、諸君の生命が次第に宇宙の生命に没入するようにすることである。(「いかに老いるべきか」バートランド・ラッセル:中村秀吉訳)『ちくま哲学の森 1 生きる技術』鶴見俊輔、森毅、井上ひさし、安野光雅、池内紀
「私たちは無意識のうちに、キリスト教的な考え方、行動パターンに巻き込まれている。宗教というはっきりした形をとらなくても、政治思想や哲学などに姿を変えて、キリスト教はじわじわと世界中に広がっている」とニーチェは言います。(『キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』ニーチェ適菜収訳)
行動主義者●厳密に医学生理学的な言語を用いるならば、「あなたは恋をしている」と言う代わりに、「あなたの脳内では、ドーパミンとノルアドレナリンの分泌量が増加し、セロトニンの分泌量が低下した状態にある」と表現しなければなりません。(『感性の限界 不合理性・不自由性・不条理性高橋昌一郎
 ブレジネフは嫌悪すべき人間だった。アンドロポフは少なくとも見せかけは民主的だったが、残忍だった。チェルネンコは間抜けで、ゴルバチョフはロシア人に毛嫌いされた。エリツィンはやることがでたらめで、往々にして人びとを混乱に陥れた。(『プーチニズム 報道されないロシアの現実アンナ・ポリトコフスカヤ:鍛原多惠子訳)

ロシア
 読書といえば、頭のみを使うと思っている人が多い。それは、誤解で、手を使うのである。本をもつのにも、手が必要である。頁をめくるにも、手の指がなければ、かなわない。読書とは、手の運動なのである。(『本の読み方 墓場の書斎に閉じこもる』草森紳一)
 ペリー来航の意義は、圧倒的な武力による開国の強要だけではなく、また交易の開始でもなかった。政治と経済、文化といったあらゆる面において、日本が近代という巨大なシステムに吸収されるということだったのである。(『近代の拘束、日本の宿命福田和也
岸田●強姦されたと言ったのは、司馬遼太郎さんですがね。僕はどこかで読んだんですけれども、そのとき、まさにそうだと僕は思ったわけです。日本が嫌がるのにむりやり港を開かせたのは、女が嫌がるのにむりやり股を開かされたと同じだと。ところがアメリカのほうは、近代文明をもたらしてあげたんだぐらいに思っている。(『黒船幻想 精神分析学から見た日米関係岸田秀、ケネス・D・バトラー)

ペリー
 では、過去とはいったい何でしょうか。
 過去とはその人の記憶のなかにある、起こった出来事に対する現在の解釈です。過去とは私たちの記憶の現時点での解釈に過ぎないのです。
(『夢をかなえる洗脳力苫米地英人
 脳はニューロンとグリアという細胞が何千億個も集まってできている。その細胞の一つひとつが、都市と同じくらい込み入っている。それぞれに全ヒトゲノムが入っていて、複雑な営みのなかで何十億という分子をやり取りする。一つひとつの細胞がほかの細胞に電気パルスを毎秒何百回も送る。脳内で生じる数十兆のパルスそれぞれを1個の光子で表わしたら、目がくらむような光になるだろう。
 その細胞どうしをつなぐネットワークは驚異的に複雑なので、人間の言語では表現できず、新種の数学が必要だ。典型的なニューロン1個は近隣のニューロンと約1万個の結合部をもっている。何十億というニューロンがあることを考えると、脳組織わずか1立方センチに銀河系の星と同じ数の結合部があることになる。
(『あなたの知らない脳 意識は傍観者であるデイヴィッド・イーグルマン:大田直子訳)

認知科学V・S・ラマチャンドラン